スイス・ジュネーブの老舗マニュファクチュール「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」が、銀座本店を12月5日にオープンした。晴海通り沿いに位置し、新たな店舗コンセプトを採用した旗艦店。鏡開きとともに始まったレセプションパーティーでは、メゾンを象徴するマルタ十字が施されたファサードを目印に、華やかなゲストが集った。
世界最古のマニュファクチュール
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1755年に時計師のジャン=マルク・ヴァシュロンによって創業したヴァシュロン・コンスタンタンは、265年以上にわたり一度も歴史が途切れることのない世界最古のマニュファクチュール。卓越した技術と洗練されたスタイルを継承し、その輝かしい遺産から世界三大時計のひとつと称されている。
メゾンが創作する時計は、最高峰の職人技と美意識によって、控えめで気品豊かなスタイルに比類なき価値を体現。代表的なコレクション「パトリモニー」「トラディショナル」「オーヴァーシーズ」「フィフティーシックス」「ヒストリーク」「エジェリー」など、伝統と革新の精神を受け継ぎながら、唯一無二の逸品を生み出し続けている。また、芸術、歴史、文化からインスピレーションを得て製作される「メティエ・ダール」は、創造性と代々受け継がれてきたノウハウを物語っている。
ヴァシュロン・コンスタンタン銀座本店で取り扱う代表的なタイムピースの一部
メティエ・ダール レ・グランヴォヤージュ(ペドロ・アルヴァレス・カブラル)
新コンセプトの銀座本店、希少な時計も
日本における新たな旗艦店となる銀座本店は、ラグジュアリーブランドのブティックが立ち並ぶ銀座4丁目の天賞堂ビルに出店。1階と2階の2フロア構成で、メゾンを象徴するマルタ十字を施したファサードは自然光を店内に取り入れ、また日が暮れると浮かび上がるように光を帯びてランドマークとしての役割を果たす。
1階フロア
内装には、メゾンが掲げる"Classic with a Twist(伝統的でありながら遊び心のある)"と題した2021年のテーマが随所に見て取れ、ベージュやゴールドを基調としながら深いブルーやレッドの彩りを取り入れてモダナイズ。マルタ十字やコンプリケーションを抽象的に表現したディスプレイや装飾は、時計が持つストーリーと職人の息吹を感じさせる。オープンに合わせ、イラストレーター山崎杉夫とコラボレーションしたアート作品がショーウィンドウと店内を飾った。
山崎杉夫のアートを取り入れたショーウィンドウと店内
2階の一角には、常駐する時計職人との交流を目的としたウォッチメイキングベンチを設置。カスタムストラップステーションでは40色のストラップとステッチ糸の中から、デバイスを使ってデザインのシミュレーションをすることができる。
2階フロア
ウォッチメイキングベンチとストラップステーション
店内では、シンプルなデザインから複雑機構のモデルまでバリエーション豊かに揃い、店舗限定モデルも用意。希少なヴィンテージピース「レ・コレクショナー(Les Collectionneurs)」を取り扱っている。
オープンを祝し鏡開き ゲストが続々と来場
12月1日にはオープンを祝してレセプションパーティーが開かれ、世界で活躍する指揮者の佐渡裕と、女優でアーティストの美波をゲストに迎えて、日本式に鏡開きが行われた。
ジュネーブにある本店にも訪れたことがあるという佐渡は、ヴァシュロン・コンスタンタンの印象を「高級時計なのにさりげなく、しかし本物の存在感がある」とコメント。「エジェリー」を身につけて来場した美波は、新店舗について「まるで宝石箱の中にいるような気分になる。いつの間にか時を忘れさせてくれる場所」と表現し、ジャパン マネージングディレクターのヴァンサン・グジェとともに開店を祝った。
メゾンは、各分野それぞれの道に精通し活躍している人を「コノサー」と呼んでおり、レセプションにはアートディレクターの佐藤可士和、Kバレエカンパニー・名誉プリンシパルの中村祥子、ファッションデザイナーのトモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)、落語家の瀧川鯉斗といったコノサーらを招待。ヴァシュロン・コンスタンタンをそれぞれのスタイルで身につけ、店内でゆったりとした時を過ごした。
レセプションパーティーに訪れたコノサーたち
佐藤可士和(アートディレクター、クリエイティブディレクター)
Image by: VACHERON CONSTANTIN
■ヴァシュロン・コンスタンタン 銀座本店
住所:東京都中央区銀座4-3-9 天賞堂ビル 1階、2階
営業時間:12:00〜20:00
電話番号:03-6862-1755
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