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Fashion インタビュー・対談

【インタビュー】「自分よりみんな」ストリートシーンを揺るがすVERDYの中で変化した唯一のこと

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 VERDYといえば、今やグラフィックアーティストの枠を超え、ストリートシーンで欠かせない存在だ。近年では自身のブランド「ウエステッド ユース(WASTED YOUTH)」の名義でスケートチームを結成するなど、活動は多岐にわたる。最近特に目立つのが、"仲間"を意識した動き。JTとのコラボレーションにより発売した加熱式たばこ用デバイス 「ウエステッド ユース x プルーム(Wasted Youth x Ploom)」も、ライダー仲間のために作ったものだという。目指すのは「自分のコミュニティや周りの友達みんなにとって良いもの」と話すVERDYに、どんな変化が起こっているのか?

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—早速ですが、VERDYさんは普段タバコを吸いますか?

 それが一切、吸わないんです(笑)。

—そうなんですね(笑)。それではなぜ電子タバコのプルーム・テックとコラボしようと思ったんですか?

 ウエステッド ユースでの活動が増えて来ている中で、スケートチームを作ったり色々な場所に行ったり、日常的にライダーたちと過ごしていると、彼らがかなりタバコを吸うんですよ。車移動や撮影の休憩中とかには絶対に吸っているのを見ていて、何かタバコに関わりがあるものができたら面白いなと思っていたら、今回の依頼を頂いた形で。ライダーのみんなに聞くと、電子タバコにも興味があるようだったので取り組むことにしました。

—昨年のインタビューでは「ウエステッド ユースは自分のルーツや青春のアイテムを製作している」と話していました。でも今回は、自身のルーツとは離れますね。

 軸は変わっていないんですが、スケートチームを作ってチームのことを考えるようになってから、カルチャーだったり自分に影響を与えてくれるものが広がったんだと思います。最近、ウエステッド ユースでは自分というよりも周りの仲間が欲しいものを作っているので。例えば「tokyovitamin」や「YouthQuake」といった、自分のコミュニティや周りの友達みんなにとって良いものになればいいなと考えているんです。

—チームやコミュニティありきの活動に変化している。

 そうですね。例えば今回、ウエステッド ユースの映像を撮影したんですが、音楽はkZmくんにお願いしてヒップホップにしました。僕のルーツだとパンクしかないんですけど、そういった部分も現在進行形で変わっているんだと思います。

—ポップアップ2日前の上映会で公開された映像ですね

 映像は初めてだったんですが、ウエステッド ユースに関しては今後も服を売るだけではなくて、映像内に出てくる神戸のフリーライブのようなプロジェクトをどんどん行なっていく予定です。

—映像の冒頭に出てきた「NO THANK YOU I DON'T NEED YOUR SUPPORT」の文字が、最後にNOとDON'Tが消され「THANK YOU I NEED YOUR SUPPORT」に変わるという演出がありました。その意味は?

 「NO THANK YOU I DON'T NEED YOUR SUPPORT」というメッセージ自体は、僕の好きなUniform Choiceというバンドの「NO THANK YOU I DON'T NEED YOUR DRUG」という"ドラッグはいらない"みたいな言葉から引用してしています。今、沢山のメディアに取り上げてもらえるようになって、それまで良いと思っていなかった人たちも寄ってきたりして。それが全てダメというわけではないんですが、今は自分の周りの友達とか信頼している人たちと仕事しているから「サポートは必要ないよ」という意味で、「NO THANK YOU I DON'T NEED YOUR SUPPORT」というメッセージを思いついたんです。

 撮影もこれまでの活動に関わってくれた人たちとやって、上映会にも友達だったりこれまでに取材をしてくれたメディアの人しか呼ばなかったので、上映会では感謝の気持ちを込めて「THANK YOU I NEED YOUR SUPPORT」に変えました。

WASTED YOUTH

—映像内では「自分の周りにある今の東京のカルチャーを地方にそのまま持っていけば面白いんじゃないか」と、神戸のフリーライブや、大阪 、ソウルでのイベントの様子が流れていました。

 神戸のイベントでも思ったんですが、ヒップホップとか僕のグラフィックが好きで初めてライブに来てくれた人もいて。関わってくれた人や見てくれた人が何かを感じ取ってくれたり、何かを始めるきっかけになるような活動をしていきたいと思っているんです。最近、服やアイテムを売るだけという活動に違和感を感じているので、来てくれた人がワクワクすることができたらいいなと。

 明確にはまだ決めていないけど、みんなの熱量が自然と高まったら、地方だけじゃなくて海外でも何かやりたいですね。僕がポップアップをやって、ラッパーがライブをして、パーティーを開いて。「日本人が来て面白いことをしている」と話題になって、みんながもっと人気になって。

—やっぱり主語は「みんな」なんですね。

 僕も大人になったのかな?(笑)。自分ももっと成功したいけど、みんな成功してほしいから、仲間で上がっていくのが理想なんです。若い時はデザイナー同士でライバル意識を持っていたりしたけど、今は誰かが頑張っていたら応援したいし、もっと人気になってほしいと思うようになったので。

—成人限定のアイテムを作るのも初めてですよね。

 そうです。でも、大人になっても気持ち的に変わらない部分が結構あるな、ということも再確認しました。

—例えばどういう点で?

 昔から裏原宿のカルチャーが好きで、藤原ヒロシさんやNIGOさん、JONIOさんみたいになりたいと思っていたんですが、今もそれは変わらなくて。映像の中で若い子たちが「今を大切にしたい」と言っていたんですが、僕自身もそう。ずっと同じことを思っていたり、変わらない部分が多いんですよね。

—NIGOさんも、ユニクロの「UT」とか、電子タバコとのコラボをやってますよね。近づいているのでは。

 たまたまです(笑)。ずっと憧れていますが、次のNIGOさんになりたいわけではなくて、自分は自分の存在でありたい。実は今、アートを作っているんですが、それはKAWSになりたいわけでもない。自分のバランスで、あくまでもグラフィックデザイナーとしてのアートなんです。色々な経験をしたいし、他からどう思われるかとか気にせずに、自分がやりたいことをしようと思っています。

—どんな作品を制作しているんですか?

 オブジェクトや、キャンバス作品も。兵庫県で油絵を描いているKeita Shirayamaというアーティストの友達のアトリエに行って、木を切って変形のキャンバスを作ったり、香港で立体のオブジェクトを作ったり。今後、ガールズドントクライやウェステッドユースとかのプロジェクトだけでなく、VERDY名義でアートの個展を開いていく予定なんです。楽しみにしていてもらえたら。

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