ヨウジヤマモト プールオムの2023年春夏コレクション
ヨウジヤマモト プールオムの2023年春夏コレクション
Image by: Yohji Yamamoto Photo by TAKAY

Fashion注目コレクション

「東京でやって何が悪い」アヴァンギャルドに攻める「ヨウジヤマモト プールオム」2023年春夏コレクション

 デザイナー山本耀司が手掛ける「ヨウジヤマモト プールオム(Yohji Yamamoto POUR HOMME)」が6月23日、パリメンズファッションウィークの公式スケジュールで2023年春夏コレクションを東京で発表した。前回に続き、会場はヨウジヤマモト青山本店。モデルに遠藤憲一や、加藤雅也、大沢たかお、伊藤英明、要潤、城田優、竜星涼、ラウール(Snow Man)らを起用した。

ヨウジヤマモト プールオムの2023年春夏コレクション Image by Yohji Yamamoto Photo by TAKAY
ヨウジヤマモト プールオムの2023年春夏コレクション
Image by: Yohji Yamamoto Photo by TAKAY
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 ブランドよりインビテーションと共に送られてきたのは、白いバッグ。そこには、山本耀司とは「言葉を交わすことなく理解し合える友」だという松岡正剛によるエッセイが英字でプリントされていた。中には「耀司にはつねにアナーキーなところがあり、誰にもおべっかを使わない」という一節も。

松岡正剛によるエッセイがプリントされたバッグ Image by FASHIONSNAP
松岡正剛によるエッセイがプリントされたバッグ Image by FASHIONSNAP

 今回のショーも、そんなヨウジヤマモトならではの魅力に溢れていた。グレーがかった髪色のモデルたちは地下のショースペースで、時に肩をぶつけあわせながらウォーキング。ランウェイの先に客席はなく、彼らは壁に設置されたカメラを睨むように見つめる。それは世界を舞台に挑み続ける、山本耀司本人の鋭い視線を思わせた。

 ルックは全部で43体。誰にも真似できない“黒”の表現や、素材感で見せるレイヤードスタイルは健在だ。また、スーツには「十十無尽」「MEMENTO MORI(死を忘ることなかれ)」「I’m so bored with rules(ルールにはもう飽き飽きだ)」といった言葉があしらわれており、意味深なステイトメントルックとなっていた。さまざまな布地のパッチワークや絵画の色彩、チェーンのディテールなどにも遊び心を感じさせる。

 モデルたちに混ざって俳優が続々と登場し、彼らがランウェイに現れるたびに拍手が起こるのもヨウジヤマモトのショーならでは。特に、年齢を重ねた大物俳優らは貫禄と色気を感じさせ、どこかアナーキーな雰囲気を漂わせる。彼らを起用した理由について山本耀司は「日本の男性っていうのは女性化してるんですよ。化粧までし始めて、香水つけたりね。はっきり言って『ふざけんな!』と。それが言いたかったんですね」と明かす。

 若手では、竜星涼、城田優、Snow Manのラウールの姿も。ラウールはオーディションでこのチャンスを掴み、ジャニーズ事務所所属タレント初のパリコレ出演を果たした。

 パリメンズファッションウィーク中に、あえて東京からコレクションを発表した理由は「戦争の影響で、パリまで飛行機で16時間もかかる。そんな思いまでしてパリに行く必要はないだろう。東京でやって何が悪いんだ、と開き直りまして」と茶目っ気たっぷりに語った。「日本発の世界的ブランド」にこだわる山本耀司だからこそ、本拠地・東京からの発信には強い思いがあるのかもしれない。

Yohji Yamamoto POUR HOMMEの2023年春夏コレクション

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Yohji Yamamoto POUR HOMME 2023年春夏コレクション

 会場にはトニー・レオン(Tony Leung)、萬田久子、小池百合子 東京都知事など錚々たる顔ぶれが集い、東京・青山周辺は黒い服の人だかりで埋め尽くされた。もちろん松岡正剛も、アバンギャルドな親友のクリエイションをフロントロウから真摯に見届けていた。「私は耀司に日本そのものになってほしかった」と綴った松岡だが、日本が誇るべき才能が、確かにここに存在した。

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