2014年にデザイナーの茅野誉之が設立したウィメンズブランド。2008-09年秋冬シーズンに前身となるブランドを始動し、2014年春夏シーズンからブランド名を「チノ(CINOH)」に改称。2018年春夏コレクションよりメンズラインをスタートした。2018年には「TOKYO FASHION AWARD 2019」を受賞。
CINOHのコレクション

1981年長野県生まれ。2004年3月に文化ファッションビジネススクール(現文化ファッション大学院大学)を修了。2007年に「モールド(MOULD)」を設立し、2008-09年秋冬シーズンに前身となるブランドを立ち上げた。2014年春夏コレクションにブランド名を「チノ(CINOH)」に変更。
目次
- MAIN SHOP -
表参道ヒルズに直営店を出店、フルラインのコレクションに加え限定アイテムもラインナップ
チノでは直営店を2022年3月に表参道ヒルズに出店。フルラインのコレクションに加え、限定アイテムもラインナップするのでオススメの店舗としてデザイナー自身が推薦している。
このほか、ユナイテッドアローズやバーニーズニューヨーク、ステュディオス、デルミクスビームスといった全国各地のセレクトショップでもアイテムを販売。オンラインストアでは「F/STORE」などでも取り扱っている。
>>ほか取り扱い店舗一覧(2022年3月14日時点)
>>F/STOREでアイテムを見る
- CHARACTERISTIC ITEM -
「チノ」を代表するブザムシャツ、魅力は"立体感"








ブランド定番のブザムシャツ(ウィメンズアイテム)
全 8 点
チノを代表するブザムシャツは、インナーの襟ぐりの透けを和らげてくれるブザム(胸回りの生地を切り替え)と、襟元のギボシ釦が特徴。アイテムについて茅野は「肌触りの良い原料を使って、密度を出して作るため滑らかでありながら立体感があるので着やすく佇まいも良いと思います」と解説する。
>>商品詳細ページ(メンズアイテム)
- BRAND CONCEPT -
「一瞬の時に存在するだけでなく、ワードローブ・想い出に残るモノ創り」

「一瞬の時の中に存在するだけでなく、ワードローブ・想い出に残るモノ創り。」を理念とし、遊び心と高揚感を持った大人のリアルクローズを提案しているチノ。細部までこだわった素材と仕様、パターンテクニックをもとにエレガントとカジュアルが共存するスタイルを創り出している。
「自分が服を好きになってから自身で購入してきた服は安く気軽にトレンドを楽しめるというものではなく、どれもバイトでお金を貯めて頑張って悩んで月に1着購入するといったような買い方をしてきました。どれも思い入れがあり、それらは今でも自分のスタイルの中に残っています。そんなようにその人のアイデンティティの中に取り込まれるような服を作りたいという思いからこのコンセプトにしています」デザイナーは語る。
BLACK FORMAL COLLECTION
全アイテムが黒、ブラックフォーマルコレクション





西加奈子
Image by CINOH
全 5 点
2022年2月に始動した「ブラックフォーマルコレクション(BLACK FORMAL COLLECTION)」では、チノが得意とするマニッシュでクリーンな要素を取り入れたフォーマルウェアコレクションを展開。デザイナーの茅野が「フェミニンで可愛いフォーマルウェアは市場に多く存在しているが、マニッシュな雰囲気に寄っていくにつれてユニバーサルデザインに落とし込まれているように感じた」ことからコレクションの製作を決めたという。
茅野はコレクションについて「自分のスタイルを持っている人に着て欲しい」と説明しており、コレクションのヴィジュアルには、「人間味とパーソナリティがあると感じた」という作家の西加奈子、ジャーナリストのシトウレイ、料理家の谷尻直子、3人組バンド「雨のパレード」のドラマー 大澤実音穂、アーティストの横山奈美の5人をモデルに起用した。
- WHO TO WEAR -
「洋服が好きな人に着てもらいたい」

マニッシュな雰囲気に仕上がるディテールとパターンが特徴的なチノ。デザイナーは「洋服が好きな人に着てもらいたいです。また、肌触りにこだわる方にも是非試して頂きたいです」とコメント。細部までこだわりが凝縮されたアイテムは、是非一度袖を通してみて欲しい。
- COLLABORATION -
コラボレーションにも精力的、あの人気ブランドとも協業




マリアブラックとのコラボアイテム
全 4 点
チノではこれまで、様々なブランドとのコラボレーションアイテムを展開してきた。中でも印象に残っているのは、ブランドで初めてアクセサリーを製作した「マリア ブラック(MARIA BLACK)」との取り組みや、高校生の頃から履いていたシューズなので単純に嬉しかったと振り返る「ジョージコックス(GEORGE COX)」との協業、"かなり自由に作らせてもらったので理想の一足に仕上がった"という「オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)」とのコラボだという。
- HISTORY -
"無茶な目標"を立てていたファーストシーズン
デザイナーは、デビューシーズンとなった2014年春夏コレクションが重要歴史だと振り返る。「前身のブランドから改名するときに、その時点では割と無茶な目標を立てていて、それに達成しなかったらやめようと思っていたのですが、目標以上にオーダーがつき、存続することができたためです」とコメントしている。
- 2022AW collection -
表面に特徴を持たせた素材を多く取り入れた2022年秋冬コレクション


自然界で生み出される画一的ではない表情に多様性や生命の力を改めて感じた事、そして偶発的に生まれる美しさをモノづくりに反映したいという思いから制作された2022年秋冬コレクション。「SDGsで生産効率や生産方法などの変革があり、デザインもよりタイムレスなものが世の中に多くなっていると感じます。そのような中でチノというブランドが存在する必要性を考えた時に、高いクオリティを基に”生活に高揚感を与える”という部分をもっとわかりやすく出すことが今はより重要だと感じています」とデザイナーはコメントしている。
2022年秋冬コレクションでは、表面に特徴を持たせた素材を多く取り入れたという。元々大量生産できない上質で希少性のある原料を使っていたが、2022年秋冬ではそれらをよりわかりやすくテキスタイルデザインとして表現。 また2022年秋冬からシェイプとディテールの特徴を明確にする為に、メンズとウィメンズを分けて発表した。
- FAVORITE LOOK -
デザイナー茅野のお気に入りは、表情豊かなロングコートを纏ったルック

「今回のコレクションでやりたいイメージが詰まったものになりました」とデザイナーも納得の仕上がりとなったルックは、スーリーアルパカを先染めでオンブレーストライプにすることでアイテムに豊かな表情が生まれた。動きによって木目やファーのように見え、自然界の表情を反映させている。
- FAVORITE ITEM -
2022年秋冬のお気に入りは、繊細で力強いレース調のアイテム


チュールや甘めの布帛に刺繍するのが主にレース素材として使われているが、今回チノではシンセティックレザーに刺繍とレーザーカットを入れ、一見遠目から見るとレースに見える素材を開発。「繊細な刺繍と力強い素材感が相まって、エレガントでマニッシュな素材が作れたと思います。メンズのシャツはコーディネート次第で良くも悪くもなるアイテムですが、センスが顕著に試されるアイテムもたまには良いなと思っています」とデザイナーは振り返る。
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主要年表
【2022年】
フォーマルコレクション「ブラックフォーマルコレクション(BLACK FORMAL COLLECTION)」を始動。
【2021年】
「プリーク(Preek)」と初のコラボレーションジュエリーを発売。
【2020年】
デンマーク発のジュエリーブランド「マリア ブラック(MARIA BLACK)」とのコラボレーションコレクション「MARIA BLACK × CINOH for Demi-Luxe BEAMSーFLORA COLLECTIONー」を発売。
【2019年】
初の直営店を渋谷パルコに出店。
「ジャパンデニム(JAPAN DENIM)」のデビューコレクションで、共同製作したデニムを発表。
【2018年】
「TOKYO FASHION AWARD 2019」を受賞。
2018年春夏コレクションより、ブランド初のメンズコレクションを展開。
【2017年】
チャリティープログラムの一環で、ユナイテッドアローズとのコラボアイテムを発売。
【2016年】
三越伊勢丹のオリジナルシューズブランド「NUMBER TWENTY-ONE」とコラボシューズを製作。
【2014年】
2014年春夏コレクションよりブランド名を「チノ(CINOH)」に改称。
【2008年】
デザイナー茅野誉之が前身となるブランド「ベスリール」を始動
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