2016年にマークスタイラーから立ち上がったウィメンズブランド。デザイナーはショップ店員や読者モデルを経験し、ファッションアイコンとしても支持されている荻原桃子。複雑なプリーツや構築的なタックを取り入れたアイテムを展開している。
UN3D.のコレクション
1984年大阪府生まれ。ショップ店員を経て2006年に自身のブランド「ムルーア(MURUA)」を立ち上げ。2015年にムルーアのクリエイティブアドバイザーに転任し、2016年に「アンスリード(UN3D.)」を設立。同年にアンスリード初の路面店を南青山にオープン。
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目次
- BRAND NAME -
UN STANDARD、UN SIMPLE、UN SIMILARの3つのアンチテーゼが語源
ブランド名は「UN STANDARD」「UN SIMPLE」「UN SIMILAR」の3つのアンチテーゼが語源で、「時代、流行、常識、固定概念に疑問を持ち、自由な個性や感性を大切にしたいという想いが込められている。
アンスリードでは複雑なプリーツや構築的なタック、美しいドレープを取り入れたデザインのアイテムを中心に展開。体型を美しく見せるためのシルエットや長く愛せるハイクオリティ、ストレスフリーの着心地を追求しており、「今までありそうでなかった新しい価値観を表現し、グローバルな展開をしていきます」とデザイナーは語る。
- CHARACTERISTIC ITEM -
ブランドを代表するのは手作業で仕上げた「オリガミプリーツ」のアイテム
アンスリードを代表するのはブランド立ち上げ時からのアイコンである「オリガミプリーツ」のアイテム。ロングスカートやワンピース、トートバッグといったアイテムだけではなく、コートの首元やパンツの腰元といった裏地、商品タグ等にも施すことでブランドの顔となるディテールとなっている。
折り紙を折るように、ひとつひとつ職人が手作業で折り目を作っていくため、機械では表現できない複雑な折り目がオリジナリティあるシルエットに仕上がる。オリガミプリーツは途中からプリーツの幅が変化したり、タックが入ったりするため、アイテムごとにプリーツの表情が異なるのも魅力のひとつだ。
Image by FASHIONSNAP
- WHO TO WEAR -
こんな人に着て欲しい
デザイナーの荻原は「年齢問わずファッションを楽しみたい人に着て欲しい」と語る。アンスリードのデザインに共感し、モードなテイストを自分らしく着こなしたい人は是非袖を通してみて欲しい。
- RECOMMEND SHOP -
オススメの店舗は青山の路面店
2016年9月にオープンした青山の路面店では、ウッドやグリーンなどナチュラルな素材にコンクリートやアクリルなど異質の要素をミックスし、クリーンでモダンな雰囲気の内装が特徴。立体的でシンプルな店内では、ウィメンズおよびメンズのアイテムをフルラインナップで展開している。デザイナーの荻原がセレクトしたアート作品なども飾られており、ギャラリーのような空間でショッピングを楽しめる。
「VMDのコンセプトがそれぞれ違うのでどちらもアンスリード世界観を楽しめます」という理由から、青山の路面店に加えて渋谷パルコ店も推薦。店内ではブランドのキーカラーである鮮やかなブルーと、アーティストの佐々木香菜子による壁面デザインが目を惹く。
- COLLABORATION -
コラボレーションで印象深いのは野性爆弾くっきー
過去に行ったコラボレーションでデザイナーが印象深いものとして挙げるのは、アートコラボの一環で野性爆弾のくっきーを起⽤したコラボレーションアイテム。コラボではくっきーが描き下ろした乙女アートや指をモチーフにしたイラストを、オリガミプリーツのスカートやTシャツ、パーカ、スウェットなどに落とし込んだ。「賛否があったものの、斬新なコラボだったため記憶に残っている」のだという。
- MAIN SHOP -
直営店は主要百貨店に出店
直営店は青山の路面店をはじめ、伊勢丹新宿店や銀座三越、渋谷パルコ、阪急うめだ、ジェイアール名古屋タカシマヤなど主要都市の商業施設に出店している。このほか「ステュディオス(STUDIOUS)」などのセレクトショップなどでも取り扱われている。
- NEW COLLECTION -
最新コレクション 2022年春夏の特徴
ヴェネチアのガラスデザイナー、アントニオ・ダ・ロス(Antonio Da Ros)の作品からインスパイアを受けて制作された2022年春夏コレクション。デザイナーの荻原は「 曲線のカッティングやタックにより歪むデザイン、重なり合う異素材感に注目して欲しいとコメントしてる。
朝から夜へと移り変わっていく風景が印象的なルックの中で、荻原が特に気に入っているのがセットアップのシリーズだという。穴の合いたカッティングで作られたニットのセットアップは「歪なニットの雰囲気に、ボリュームのあるアシンメトリーシャツをレイヤードしたデザインが、ブランドらしくて気に入っています」と話す。またシャツとスカートのセットアップは、ボリューム感と丈感のバランスを調整することで、カジュアルなアイテムがモードなシルエットへと変容しており、萩原のセンスが見事に反映されたセットアップとなった。
- FAVORITE ITEM -
2022年春夏 デザイナー萩原のお気に入りアイテムは、オリジナル柄のマーブルパターンシリーズ
トップスやワンピースなど様々なアイテムに展開されているオリジナルのマーブルパターン。今回のコレクションの特徴でもある「曲線」や「歪み」が美しくパターンに落とし込まれており、正に今シーズンを象徴する素材となっている。シアー素材とのコンビネーションで、動きに合わせて様々な表情へと変化するのも印象的だ。
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主要年表
【2021年】
2021年秋冬コレクションを発表。
【2020年】
「フリスク(FRISK)」とコラボレーションしたアイテムを発売。発売を記念して伊勢丹新宿店本館にポップアップストアをオープン。
【2018年】
野性爆弾のくっきーとコラボレーションしたアイテムを発売。
イラストレーター佐々木香菜子によるライブペインティングイベントをUN3D.青山店で開催。
【2016年】
マークスタイラー運営のもと、荻原桃子が自身のブランド「アンスリード(UN3D.)」立ち上げ。
初の路面店を南青山にオープン。
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