デザイナー久保嘉男が2004年に設立したメンズブランド。デザイナー自身が「今まで見たことのないパターンやディテールを追求したい」という思いをクチュール時代に培った技術を駆使し、コレクションに反映している。2007年にウィメンズコレクション「ミュラーオブヨシオクボ(muller of yoshiokubo)」、2008年に「アンデコレイテッド マン(undecorated MAN)」を立ち上げた。
yoshiokuboのコレクション

1974年生まれ。2000年に、Philadelphia University’s school of Textile & Scienceのファッションデザイン学科卒業後、ニューヨークのオートクチュールデザイナー、ロバート・デンスのもとでコレクションの制作に携わり、約4年間経験を積む。2004年に帰国し、同年に自身のブランド「ヨシオクボ」を設立。2006年に「ミュラーオブヨシオクボ」を立ち上げ、2007年春夏にコレクションの発表をスタート。
目次
- MAIN SHOP -
セレクトショップが主な取り扱い
主な取り扱い店舗は「ミッドウェスト(MIDWEST)」や「ラブレス(LOVELESS)」「パリゴ(PARIGOT)」「デルタ(DELTA)」といったセレクトショップ。オンラインでは「F/STORE」でも取り扱っている。
>>ほか取り扱い店舗一覧(2022年3月21日時点)
>>F/STOREでアイテムを見る
- CHARACTERISTIC ITEM -
「ヨシオクボ」の定番ワイドパンツ&タックパンツ


ブランドでの定番アイテムとなっているポリエステル素材のタック入りワイドパンツと、タックパンツ。ワイドパンツは、フロントに大きくタックが入ったデザインで、その中に小さいタックや膝部分にダーツが入っており、ゆったりとしたシルエットでありながらシャープかつモダンな雰囲気を演出してくれる。タックパンツは細くもなく太くもない絶妙なシルエットで、いずれにも腰紐が施されているので、ベルト無しで着用可能。出かける時はもちろん、カジュアルコーデの出勤時や在宅ワーク時など幅広いシーンで活躍してくれるアイテムだ。
>>商品詳細ページ(TWILL TUCK PANTS/TWILL WIDE PANTS)
- BRAND CONCEPT -
「think before wear」



緻密に計算されたデザインを武器に、国内外から高い評価を得ている「ヨシオクボ(yoshiokubo)」。デザイナー自身の「今まで見た事のないパターンやディティールを追求したい」 という気持ちを、クチュール時代に培った技術を駆使し自身のコレクションに投影させている。 またそれは決して独りよがりのものでなく、着た人に「服のデザインやディテールをもう一度考えてもらいたい」という願望のもと上質なパターン、きめ細かな縫製技術をベースに、一貫して衣服としての機能を重視した着心地の良い日常着を提案。久保はヨシオクボのアイテムについて「ジャンルを問わずモノづくりに携わっている方々には是非着て欲しい」とコメントしている。
- COLLABORATION -
コラボレーションで印象深いのは映像会社WOW inc.



2017年に参加した「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO)」でヨシオクボは2018年春夏コレクションを発表。「ポケットモンスター(ポケモン)」とタッグを組み、ビジュアルデザインスタジオWOW inc.が企画・演出・制作したインスタレーションを披露した。
ショー会場は廃駅を活用。映像はコレクションテーマの「Arts & Craft Movemen」から、布が編まれていく様子や染色されていく様子、テキスタイルが作られていく様子などを描き、ファッションの世界に融合したポケモンのキャラクターも登場した。ヨシオクボで映像を製作したのはこの時が初めて。「共通の知り合いに紹介されたのがきっかけです」と久保は振り返る。
- NEW COLLECTION -
「IKAnobori(いか上り=凧)」がテーマ、2022年秋冬の特徴



Image by FASHIONSNAP
全 3 点
前シーズンに引き続き、本社のショールームで新作を披露。ヨシオクボではここ数年の関心ごとだという日本や和をテーマ化しており、2022-23年秋冬コレクションは「IKAnobori(いか上り=凧)」をテーマに設定。飛び出すようなフォルムのコレクションや凧柄、龍や花札と言った縁起物のモチーフをデザインに採用したほか、凧の骨組みのような要素をアイテムに取り入れた。
- FAVORITE ITEM -
仏老舗ファブリックメーカーが手掛けたドラゴンジャカードのアイテム



ブルゾンやジャケットの背面にはドラゴンのジャカードを大胆に設置。 フランスの老舗ファブリックメーカー「マリア・ケント(MALHIA KENT)」が手掛けたもので、繊細な描写や糸使いが印象的な1枚に仕上げている。
- FAVORITE LOOK -
2022年秋冬、デザイナーが好きなルックは双子が印象的な1枚


久保がお気に入りのルックとして挙げたのは「対比になっているところが印象的」という理由から、双子のモデルを起用したもの。モデルは実際に双子の三浦アラン・レオンが務めた。
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主要年表
【2021年】
久保が女性向けにセレモニーやビジネスシーンで着用できる「スーパーフォーマルウェア(Super Formal Wear)」を提案する新ブランド「ザ ライナー(THE LINER)」をスタート。
東京ファッションウィークに5年ぶりに参加し、2022年春夏コレクションをブランドのアトリエ兼事務所で発表。
【2020年】
「リーボック(Reebok)」とのコラボシューズを発売。盆栽や家紋をデザインした。
【2019年】
「ジャパンデニム(JAPAN DENIM)」のデビューコレクションで、共同製作したデニムを発表。
「フルーツオブザルーム(FRUIT OF THE LOOM)」とのコラボレーションTシャツを発売。
【2018年】
パリメンズファッションウィークに初参加。2019年春夏コレクションを発表する。
ラブレス青山店で初のメンズ・ウィメンズ合同のポップアップストアを開催する。
【2017年】
第92回ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Immagine Uomo)に初参加。2018年春夏コレクションをランウェイ形式で発表した。
「プーマ(PUMA)」とコラボ。新ライン「ヨシオクボ バイ プーマ(yoshiokubo by PUMA)」を発表。
ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)による新進デザイナーを支援するプログラムの一環で、ミラノで2017-18年秋冬コレクションを発表。
【2016年】
久保がドリームズ・カム・トゥルー(DREAMS COME TRUE)の2人が着用するステージ衣装を担当。
【2015年】
「オープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)」とのコラボレーションライン「yoshio kubo | OPENING CEREMONY」が登場。
【2008年】
メンズの別ライン「アンデコレイテッド マン(undecorated MAN)」を設立。
【2007年】
ウィメンズコレクション「ミュラーオブヨシオクボ(muller of yoshiokubo)」を設立。
【2004年】
デザイナーの久保嘉男が自身のメンズブランド「ヨシオクボ(yoshiokubo)」を設立。
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