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村松 祐輔と関口 愛弓が手掛ける「ミューラル(MURRAL)」が、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 S/S」で2025年春夏コレクションをランウェイショー形式で発表した。会場はPOLA 青山ビルディングのロビー。
ミューラルは、杉野学園ドレスメーカー学院出身の村松と関口が2013年にコレクションブランドとしてスタート。「平凡な日常に少々のドラマチックを」コンセプトに、日常の中にある題材をモチーフにしたコレクションを展開している。
今季のテーマは、“〜のように見える”や“〜のように思われる”などを意味する「SEEM」。ドイツの植物学者・写真家であるカール・ブロスフェルト(Karl Blossfeld)が手掛けた、全編モノクロ撮影による植物図鑑「Urformen der Kunst」の中の植物の姿から着想を得て、「自分たちにとっての美しさとは何か」を改めて問い直し表現したという。
コレクションでは、デザイナーの2人が考える“美”である「奇妙なエレガンス」をさまざまな形で落とし込んだスタイルを展開。ブラックやホワイト、グリーン、パープルなど、ブロスフェルトのモノクロ写真に写る植物や花の色を連想させるカラーパレットを基調に、モノクロの植物の色を想像し関口が描いたという抽象的な花のプリントを全面にあしらったファーストルックのロングドレスをはじめ、これまでにない大胆なアシンメトリーのシルエットや、メッシュ素材の帽子、マットな素材感のビーズで編まれたオブジェのようなスカートなどを取り入れることで、ミューラルらしいエレガントなスタイルにシルエットやディテールで違和感や奇妙さを加えた。
また、今季を象徴するファブリックとしては、ブラックの花柄のレース素材を多用。繊細な柄が大胆に透けるレース素材のドレスやスカート、パンツを他のアイテムとレイヤードさせることで、スタイリングにエレガントでミステリアスな奥行きを与えた。
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