【密着取材・後編】三宅一生と公演『青森大学男子新体操部』はどうやって作られたのか?(動画)

青森大学男子新体操部 Photo by: Fashionsnap.com

 デザイナー三宅一生氏が男子新体操をプロデュースするという初めての公演が、株式会社三宅デザイン事務所、株式会社イッセイ ミヤケ、株式会社エイ・ネット主催で7月18日に東京・国立代々木競技場 第二体育館で開催された。主役は青森大学新体操部。あまり馴染みの無い競技だが、披露された約1時間のストーリーは観客から絶賛され大成功に終わった。今回の舞台はどうやって作られ、何を伝えたかったのか。青森での練習と制作の裏側を取材した【密着取材・前編】に続き、【密着取材・後編】では公演当日のバックステージから場内の様子、各界のクリエイターらが演出したステージや選手の表情まで、画像や動画と共にレポートする。

◆メイキング:公演1ヶ月半前の練習風景とインタビュー
 【密着取材・前編】三宅一生と公演『青森大学男子新体操部』はどうやって作られたのか?

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 会場となった国立代々木競技場 第二体育館は、建築家 丹下健三氏の代表作。今回の演出と振付に起用されたダニエル・エズラロウは、この建築がインスピレーションのひとつになったという。

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 公演のタイトルは『青森大学男子新体操部』。三宅氏の発案からの企画、度重なる練習、およそ半年にわたる準備を経て、一度限りの舞台がここで繰り広げられる。

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◆本番直前のバックステージ

 舞台裏に運び込まれた選手用のコスチューム。約1時間の公演で、1人につき3回から4回のコスチューム替えをする。

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 コスチュームは「HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE(オム プリッセ イッセイ ミヤケ)」。2013年秋冬シーズンから展開がスタートする新メンズブランドだ。今回は特別に、三宅一生氏のディレクションのもとオリジナルコスチュームが制作された。

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 ファッションショーの直前のようなバックステージ。

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 ヘアメイクは資生堂SABFAが担当。音楽を手がけるOpen Reel Ensemble(オープンリールアンサンブル)がセット中。

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 中田吉光ヘッドコーチと高岩薫コーチ、そして部員全員による本番前のミーティングが始まった。

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 張りつめた緊張感が漂う。

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 中田ヘッドコーチはこの公演に向けて、「三宅一生さんの服に対する情熱はわれわれの体操に対する熱と重なる部分があると感じています。本番ではダニエル・エズラロウさんの演出に見合う技術と心を身につけて臨みます」と語っている。

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 コスチュームに着替え、念入りにストレッチする選手たち。

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 選手1人1人やシーンに合わせてコスチュームが仕立てられている。

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 和やかな雰囲気でお互いに言葉を交わしながらも、徐々に演者の顔になっていく選手たち。

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 選手やスタッフが円陣を組んで、掛け声で気持ちをひとつに。その声は、客入れ中の場内まで聞こえた。

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 本番前のダニエル・エズラロウ。この日のために、約3ヶ月前から青森と東京で選手に直接指導を重ねてきた。また音楽、照明、映像のスタッフも参加した全体練習は、直前まで入念に行われた。

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 円錐形の天井とすり鉢状の客席。円形のフロアにはブルーのマットが敷き詰められている。舞台イメージは水。

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 選手たちの力強さと美しさ、ひたむきな姿が明日への光になることを願って企画したという三宅氏も、客席から静かに見守る。


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