【連載:平成生まれの音と服】Yogee New Waves角舘健悟と三軒茶屋「ルーム」

 「都会におけるPOPの進化」をテーマに掲げる音楽集団「ヨギーニューウェーブス(Yogee New Waves)」の主宰、角舘健悟。ユーミンこと松任谷由実やサニーデイ・サービスをルーツに新しいポップミュージックを模索する彼が"本当は教えたくない"という行きつけの服屋とは?平成生まれ平成育ちの次世代アーティストとファッションを紐づける連載「平成生まれの音と服 vol.4」。

- はじめに自己紹介をお願いします。

角舘健悟と申します。1991年生まれの25歳で東京出身の音楽家です。日々見逃してるような心の機微を歌詞にして歌っています。

- ヨギーニューウェーブス(Yogee New Waves)の歌、角舘さんの書く歌詞はロマンチックですよね。

ありがとうございます。包み隠さず、嘘を言わないことが僕らの魅力だと思っていまして。実際に感じたことや思ったことだけを歌詞にして表現しているので。ただ、褒められると何か恥ずかしいな(笑)。ライブでどういう言葉を吐くかは表情とセットだと思うんです。笑いながら悲しいことを言っても響かないというか。どれだけ自分の心に正直になれるかは僕の中でポイントですね。是非ライブに来て欲しいです。

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- 最近新しくギターとベースの2名が加入して4人体制になりました。

新加入のギター竹村とベース上野はまだ出会って間もないんですけど、すぐに仲良くなって今ではしょっちゅう一緒にいます。たまたま彼らのライブを見に行って、音楽を聞いた後に「お前いいな!」と声をかけて仲間に入れました(笑)。僕らは同い年くらいの男4人がわちゃわちゃ仲良く部活動をしている感じなので、その空気感も魅力だと思っています。

- 音楽に影響を受けた人やもの、曲作りにあたってのインスピレーション源はありますか?

最近だとヒップホップが好きですね。多分、その理由はゲームのキャラクターパラッパラッパーにあると思っていて。あのファニーさが、僕の中でちょっとクールでかっこいい男の子たちの理想像と重なって、今不思議と惹かれてるんですよね。あと、ラッパーってチームみたいにみんな仲良いじゃないですか。正直ヒップホップの歌詞や音楽は参考にしてないですけど、ラッパーのチーム対抗でバチバチと意識を燃やして戦っていくようなマインドには影響を受けています。

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- 角舘さんの音楽的ルーツはありますか?

ルーツはあんまりない人間なんですけど、最初に惹かれたのはハイスタンダード(Hi-Standard)ですね。ハイスタに中1で出会ってずっと聴いていて、コピーバンドをやっていました。そこからジャンルを隔てなく聴いていたので、右往左往していて。ただ、サニーデイ・サービスはもうディスクに穴が空くほど聴きました。あとはユーミンとか。松任谷由実とサニーデイ・サービスは本当に擦り切れそうなほど聴いたな。

- 今のバンドスタイルになったきっかけは何ですか?

昔はずっとパンクだったりノイズっぽい大きい音のバンドをやっていて。歌詞は今と変わらず愛を歌うみたいな感じだったんですけど、伝えたいことがパンクでは伝わらんなと(笑)。ちゃんと真摯な気持ちで言葉を綴らなきゃと思ったときに、ヨギーニューウェーブスというバンドができたというか。想いを伝える方法は色々模索しましたが、今は一番しっくりくると感じています。

-このショップ、三軒茶屋の古着屋「ルーム(ROOM)」との出会いは?

たまたま僕と竹村が三茶で時間が空いちゃって、どこかで時間潰したいなと思ってたら上野が「良い服屋があるから行け」って。それで行ってみら、ハマってしまって。ここの古着はサイズ感と状態が良くて、かつ値段もかなり抑えられてるんですよね。本当はこのお店のことあまりみんなに言いたくないんです(笑)。

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-買い物はギターの竹村さんとよく買い物に行くんですか?

よく行きますけど、買い物は基本1人が好きですね。買い物に限らず1人でいることが多いんです。考え事をしながらぼーっとしてるのが好きなので。

- 角舘さんの服選びのポイントやこだわりがあれば教えてください。

僕の母親がものが増えるから「迷ったら買うな」って昔からずっと言っていて。だから「迷ったら買わない、迷わなかったら買え」というテンションでいつも買い物しています。あとはサイズ感、色、珍しさを基準に選んでいます。

- ファッションで影響を受けた人はいますか?

ミュージシャンとか著名な誰かを見本にしたことはないですが、中高時代におしゃれな子が周りに多かったので彼らに影響を受けた部分はあるかもしれません。中高ずっと都内の私立に通っていたんですけど全然面白くなくて、学校の外で遊んでいたんです。その時によく通ってた大岡山のライブハウス「ピークワン(PEAK-I)」に変な奴らがよく集っていたんですよね。そこで高1のときにサチモス(Suchmos)のボーカル、ヨンスと出会ったりして。みんなおしゃれだったな。

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- ステージに上がる時のファッションにこだわりはありますか?

基本的にスキニーパンツで上がるようにしています。ステージに限らず、気合を入れる日にはいつもスキニーパンツを選ぶようにしているんです。なんかピタッとする感じが気持ちを引き締めてくれるんですよね。だから靴紐もキツめにしばってみたりしています。

- よく古着を着ているそうですが、古着の魅力は?

一点ものであることですね。今日着てるジャケットは高円寺の「アニマル洋子」という古着も売ってる本屋で買ったんですけど、買った時にポケットに飴のゴミが入ってたんですよ。多分前に着ていたおじいちゃんがいれてたやつなんですけど、意味不明ですよね(笑)。ある意味そういったハプニングも僕にとっては魅力の一つです。

- 長年大切にしてるアイテムはありますか?

僕のじいちゃんが二年前くらいに亡くなったんですけど、じいちゃんの形見の服が部屋にめちゃめちゃあります。おしゃれだったんですよね。普段履いてるスラックスとか、シャツも基本じいちゃんのもので本当に大切に着ています。

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- 音楽とファッションに共通する部分はなんでしょうか。

表現という面から考えると、音楽もファッションもその人らしさが出るものですよね。同じ楽譜を演奏するとしても、人によって演奏の仕方が違うのと同じで、ファッションも同じ服を着ていてもその人らしさが出ると思ってるので、それがちぐはぐだと違和感があります。最初に言った嘘を歌わないということと同じで、音楽もファッションも無理をしないで自分の気持ちに正直に向き合うのが僕は大事だと思います。

-休日は何してますか?

最近水泳を始めました。もともと友達に水泳して肉を食うことで体をでかくしようとしているストイックな奴らがいて。そいつらが近所で、プールに通い始めたので俺も一緒に行こうという話になったんです。だいたい週2回くらい行ってますね。あとは俺が王様コースと呼んいる遊びがあるんですけど(笑)。飯を食ってカフェに入って本を読んで、銭湯に行ってサウナに入ってまたカフェでお茶して帰るっていう。

-なるほど、それで王様コース(笑)。カフェはどこがススメですか?

渋谷の「珈琲店トップ」という喫茶店はいいですよ。コーヒーチェーンと比べるとちょっと良い値段するんですけど、ウィンナータイプのアイスコーヒーが美味いんですよね。タバコも吸えるし最高です。

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- 今気になってることは?

アナログ・シンセです。回路で作ったちょっと高いシンセサイザーがあって面白いんですよ。温度によって調子が良くなったり悪くなったり。もうほんと生き物みたいで、相当可愛がってますね。今はそれで曲作ったりもしてます。もともとアナログのものが好きで、やっぱ匂いが全然違うし並んでるだけでテンション上がるな。

-最後に今後の目標を教えてください。

でかいこと言うと武道館を狙っていきたいですし、武道館に収まらないバンドに成長したいですね。あとはお茶の間に流れる音楽を作ることも目標の一つです。僕にとってCMミュージックとかテーマソングとして誇れる音楽を生むことは使命のようなものなので。

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