Nagisa Ichikawa

ニットブランド「マラミュート」の"心を伝えるコレクションづくり"

市川渚

ファッション コンサルタント

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今シーズンも始まりました、東京ファッションウィーク。全シーズンに引き続きお声がけ頂き、コレクションダイアリーを書かせていただくことになりました。テキストを書くことが本業ではない(はず)なので、全てのショーや展示会を回ることができず、偏ったレポートになってしまうと思いますが、逆に偏りを楽しんで頂いたりしていただけると、嬉しいです。

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私がまずお邪魔させていただいたのは、先シーズンに引き続き楽しみにしていたニットブランド「malamute(マラミュート)」の展示会。合同展を抜け出し、今回が初めてのブランド単独での展示会です。
まだまだ規模は小さいブランドですが、ルックブックの撮影は前回に引き続き写真家の森栄喜さんを起用していたり、今回の展示会は照明アーティストユニット「craft + lite」に会場構成をお願いされていたりと、小さな規模ながら、その道のプロフェッショナルの方の力を借りて、自身の発信したいブランドイメージを、着実に、きちんと作っていこう、という意識が伝わってきます。また、届いた商品やインビテーションにはひとつひとつ丁寧に手書きのメッセージが添えられていたり(いちいち毎回感動する)、デザイナー小高さんの人柄が伝わってくるようで、これだけでも「展示会、行かなきゃ!」と思わせられます。(こういうのって、とても大切だと思うのです。)

2015秋冬コレクションのテーマは「PLANET」。宇宙を研究されているデザイナー小高さんのお兄さんが少年時に撮影した2つの土星の写真からスタートしたコレクション。一つ一つのピースに隠されたストーリーを伺うと、それはそれはお兄さんと「PLANET」に関連したおもしろい話があるのですが、そのアウトプットが"宇宙宇宙してない"のも、また良いのです。


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柔らかくて着心地バツグンの定番シルクニットは今回、襟があしらわれたようなキュートなタートルネックで登場。コンパクトなショート丈で、着てももちろん可愛い!「malamute」の服って、デザインがふんわりしているわけではないのに、着るとなんだかほんわか幸せな気分になれるのです。ニットだからというのもあるとは思うのですが、作る側の心が伝わってくるんだと思っています。人間の感覚って、面白いですよね。

「malamute」の展示会は24日まで開催されているそうなので、是非多くの方に見て欲しいなと思います。週末は話題の松蔭神社「Merci BAKE」のケーキも販売されているそうですよ。

>>malamute 2015-16年秋冬コレクション

お次は「Patchy Cake Eater」。

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カラフルなロングジャケットを着たモデルが揃って登場。ブランドのアイコンとも言える、ダブルブレストのクラシックなスーチングスタイル、今回はタイトでリーンなシルエットで登場。毎回、東コレでは珍しい骨太な男性像を打ち出すブランおですが、今回は滑らかなウールで作られたベージュのコートや優しいオフホワイトのジャケットスタイルなど、いつもに比べてフェミニンな空気感が印象的でした。

毎シーズン、東コレと平行してミラノのピッティでもコレクションを発表している彼らは、噂によるとイタリアでの支持が熱いんだとか。

>>Patchy Cake Eater 2015-16年秋冬コレクション

「Parchy Cake Eater」のショーが終わり、最後に駆け足で向かったのは「Beautiful People」。会場前には溢れんばかりの人・人・人!「会場に入れないおそれがありまーす!」という誘導スタッフの方の声に、会場に入れるのかな...と一抹の不安を抱きつつも、なんとか会場内へ。

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登場したのは、どれも今すぐ欲しい!と思わせられるような品のあるリアルクローズ。特にニットのバリエーションが豊富で、ボリューミーなニットと布が揺れる太めパンツのコーディネートは、今すぐ真似したいですね。手に持ったり、背負ったり、ランドセル風のバックも新鮮でした。こういったリアルなブランドから、コンテンポラリーなブランドまで揃うのが、東京の面白いところでしょうか。

>>beautiful people 2015-16年秋冬コレクション

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