Fumitoshi Goto

米国の少女が夢中「アメリカンガール人形」とは

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■10歳ぐらいの少女なら誰もが知っているのが、アメリカンガール人形だ。アメリカンガールはアメリカの歴史上重要な時期に生きていた少女をモデルにした人形で、それぞれにユニークなストーリーがある。少女は自分と同じ人種の人形と一緒に遊び、本を読み、その時代の服やお気に入りの服に着せ替えたりと、自分を人形に置き換えながらアメリカの歴史も追体験していく。アメリカンガールは色々な人種だけでなく、肌や髪そして瞳の色から西洋や南米、東洋まで多くの種類の人形を有している。一体が100ドル以上と高額だが「私にそっくりなお人形」があるので、全米の女の子を熱狂させているのだ。

テキサス州サイプレスに住む10歳のエマ・ベネットちゃんもアメリカンガール人形に夢中になっている少女だ。彼女はサッカーやバレーボール、チアリーディングもする普通の女の子。ただ、アメリカンガールに自分と似ている人形がないことに不満を持っていた。なぜならエマちゃんの右足は義足なのだ。先天異常で彼女が9か月の時に右足を切断した。エマちゃんは歩き出したときからずっと義足を付けているのだ。彼女の両親は普段から、その不満を聞いていた。エマちゃんの両親は義肢を製作するメーカー(A Step Ahead Prosthetics)に連絡し、アメリカンガール人形を特別にカスタマイズしてもらったのだ。そのカスタマイズされた人形をプレゼントされたエマちゃんの動画が感動を呼んでいる。

妹が運んできたアメリカンガール人形に嬉しそうなエマちゃんは、チラっと人形の足を見て「ウソでしょ?」と言葉をなくします。人形が自分のような義足をつけていることに感激し、人形を抱きしめ涙するのです。エマちゃんは「私のような足!」と叫んで号泣。人形と一緒に入っていた手紙には「新しい足ができるまで入院していただいていました。(義足の)色は彼女が大好きなピンクで、気に入ってすぐに歩きはじめましたよ。新しい義足で歩いたり走ったりと数週間トレーニングしたのでお家に帰れます。もう不自由はありませんよ」と書いてあり、エマちゃんは「私みたいなお人形を作ってくれてありがとう」と泣きながらお礼を言っています。

1日にアップされた動画はクチコミで広がり、再生回数はすでに2,500万回以上に達している。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。まさに言葉にならないほど感動する動画です。エマちゃんは幼少期から義足の生活です。それが普通だと思っていても物心がつく頃には他の子と比べてしまい、表現できない苦痛をずーと感じていたと思います。母親によると泳いだりサッカーでボールをけったり、バレーボールしたり、チアリーディングまでこなすスポーツ少女ということですから、義足も身体の一部にはなっているのでしょう。でも、他の女の子と違うということが心のわだかまりになっていたのだと思います。大好きなアメリカンガール人形と遊んでも、自分とは異なるのでどこかで違和感を感じていたのかもしれません。義足のアメリカンガール人形に感激して「私のような足!」と号泣する彼女を見ていると、小さな心のどこかを人知れず痛めていたことを感じ、泣けてきます。人形に共感する女の子の気持ちはわかりませんし、自分と似ている人形にはそれほどパワーがあるものなのかと驚きです。

全米の少女が熱狂するアメリカンガール人形にまた新たなコレクションが生まれるのでしょうか。

後藤文俊

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