Fumitoshi Goto

アマゾン、トラックによる移動販売サービスを拡大

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■ネット通販最大手のアマゾンは今年7月、シアトル市内のみで行なっていたトラックによる移動販売サービス「トレジャー・トラック(Treasure Truck)」を全米の都市にも拡大した。トレジャー・トラックは数量限定となるセール商品を利用者に渡し販売が完了する、移動式ピックアップ拠点。利用方法はスマートフォンであらかじめテキスト通知を申し込んでおく。利用者の近所にアマゾンが選んだ1日1品の激安商品を載せたトレジャー・トラックが来る直前に、セール品内容とピックアップ場所・時間の通知が届くことになる。アマゾン・アプリ経由でセール品を購入すれば、指定の場所に来るトラックで注文品を受けとれる仕組みだ。商品の受け取りは、購入後に送信されるレシートQRコードをスタッフに見せ、スキャンさせることになる。セールとなる商品は最新の家電製品やステーキやシーフード、ミールキットなどの生鮮食品、アウトドア商品、キッチン用品など。トラックに積み込めるだけの数量限定であるため、セール品が人気商品の場合は瞬時に売り切れてしまう可能性がある。また指定した時間内にピックアップに行かなかった場合は、自動的にキャンセル扱いとなる。今のところ非プライム会員でも利用可能だ。

トレジャートラックは7月29日、ニンテンドー・クラシックミニ・ファミリーコンピューターを60ドルで販売した。8月10日には「ポーター&ヨーク(Porter & York)」熟成ステーキ肉(710グラムX2枚)を30ドル、8月16日には124.49ドルのポラロイドZipインスタント・モバイル・プリンタを80ドル、9月13日には「ポーター&ヨーク(Porter & York)」ハンバーガー(バン、チーズ、和牛パティ8人分)を35ドル、9月29日にはスーパー・ニンテンドー・エンターテイメント・システム・クラシック・エディションを80ドルでそれぞれ販売したのだ。また10月12日はハワイ料理のポケ(ビンナガマグロとキハダマグロ)のミールキットを25ドルで販売した。ロサンゼルスではショッピングセンターや駐車場などの人通りの多い場所にトレジャートラックを停めて販売した。

アマゾン・トレジャー・トラックはセール品の限定販売の他、映画の封切りや演奏会、感謝祭やクリスマスのお祝い事、プロモーションを兼ねたアイスクリームなどの食品の無料配布などにも使われる。

*10月21にはホールフードマシーン「バイタミックス5200(Vitamix 5200)」を34%オフとなる298ドルを販売。10月26日にはハロウィン用の3~4キログラムのパンプキンと約2キログラムのチョコレート&キャンディーを10ドルで販売した。11月10日はBBQ食材のベビーバックリブ3本を16ドル、15日には149ドルのネスプレッソコーヒーメーカー(Nespresso Essenza Mini Espresso Machine by De'Longhi)を70ドル、19日には冷凍していない4.5~5.4キログラムの七面鳥を20ドルで販売した。ブラックフライデーとなった24日にはナーフスポーツ・シグネイチャーボウ(Nerf Sports Dude Perfect Signature Bow)を30ドルで販売した。

トップ画像:ロサンゼルス・ダウンタウンの7番街の「ザ・ブロック(The Bloc)」SCに停まっているアマゾン・トレジャー・トラック。

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トレジャートラックは10月12日、ハワイ料理のポケ(ビンナガマグロとキハダマグロ)のミールキットを25ドルで販売した。ロサンゼルスではショッピングセンターや駐車場などの人通りの多い場所にトレジャートラックを停めて販売を行なっていた。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。これまで様々なミールキットを調理して実食しましたが、アマゾン・トレジャー・トラックで販売されたポケ・ミールキットが最もパフォーマンスがよく、調理しやすく、美味しかったです。コスパがイイのは、ご飯やサイド(サラダなど)など、ミールキットに不要なものが入っていなかったからです。その分、Albacore(ビンナガマグロ)とAhi(キハダマグロ)がそれぞれ400グラムもありました。一食当たり6ドル程度です。一口大にカットされた魚に、同封されていた玉ねぎスライスや青ネギなどをいれ、調味料を和えるだけの簡単調理です。ご飯を炊いて、お味噌汁を加えればハワイアン・ポケ定食の完成。調味料はゴマ醤油ベースとスパイシーマヨの2種で、それぞれ美味しかったです。一方で利益はあまり出ていないだろうなという感想です。アマゾン・トレジャー・トラックは宣伝媒体であり、多くの人にアピールしてこそ存在意義のある移動ピックアップ拠点です。

⇒今回(10月12日)のピックアップ場所はロサンゼルス・ダウンタウンのショッピングセンター「ザ・ブロック(The Bloc)」とロサンゼルス近郊グレンデールにあるライフスタイルセンター「ザ・アメリカーナ・アット・ブランド(The Americana at Brand)」です。ブロックSCではSCに面した7番街の道路にトレジャー・トラックを停めていました。ブロックSCのピックアップ時間が正午~2時30分のランチタイム。LSCは午後5時~7時30分。ダウンタウンではビジネスマンなど、通りを歩く人も大勢でド派手なトラックはかなり目立つ存在でした。さらに音楽を鳴らし、バブルマシーンでシャボン玉を飛ばし、スタッフが踊り、大袈裟にふるまったりで、周囲の目を引くのです。そこにピックアップしに来た人が赤いボックスを嬉しそうにもらっているので、道行く人は益々「???」となります。目に触れ、目立って、何だろう?と思われてナンボというのがアマゾン・トレジャー・トラックの目的ですね。
アマゾン・トレジャー・トラックはずばり、チンドン屋です。

後藤文俊

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