Fumitoshi Goto

世界最大級の技術見本市「CES」で発表されたロボマートに注目

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■世界最大級の技術見本市となる「CES(Consumer Technology Association)」が9日~12日、ネバダ州ラスベガスで開催される。CESでは、家電・PCからIoT、人工知能のAIなどの最新技術の紹介から多くの新製品が発表されるのだ。ここ数年、出展で特に目を引くのは自動車関連の最新テクノロジーだろう。主催者によると今年は大手自動車メーカー10社が、新技術などの発表を行うとしている。また会期に合わせて複数の企業によって参加者が乗車できる自動運転タクシーやバスが試験運行するのだ。CESに出展する自動運転車にスーパーマーケットなど小売業者が注目しているテクノロジーがある。無人・移動スーパーマーケットの「ロボマート(Robomart)」だ。オンデマンド&セルフ・ドライビングのロボマートは、小型トラックを乗用車化したワンボックスのような流線形を帯びた車両だ。車の側面には食品スーパーでディスプレイされているようにプロデュース・ラックが並んでおり、野菜や果物も陳列できるように冷蔵システム(保温システム)が搭載されている。ロボマート創業者のアリ・アーメド氏によると、利用者は予めロボマートの専用アプリに支払い情報を入力しておく。利用の仕方は、ウーバー・アプリのように、近くで走行している(停まっている)ロボマートの手配から始めるのだ。ロボマートが到着すると利用者は、アプリ操作でロボマートの陳列ドアを開けて、野菜や果物をピックする。支払いはレジフリーのグラブ&ゴー技術(特許出願中)により自動的に利用者に課金するとしている。温度管理されている陳列スペースは70立法フィート(2立方メートル)で50~100品目を置ける。電気自動車(EV)のロボマートは連続走行距離が80マイル(約130キロメートル)で最大スピードは時速25マイル(時速40キロ)となっている。
ロボマートはスーパーマーケットチェーンなど大手チェーンストアにリースする計画だ。また歩道で動くデリバリーロボットを競合にしているという。

トップ画像:オンデマンド&セルフ・ドライビングのロボマートは、小型トラックを乗用車化したワンボックスのような流線形を帯びた無人・移動スーパーEVだ。車の側面には食品スーパーでディスプレイされているようにプロデュース・ラックが並んでおり、野菜や果物も陳列できるよう冷蔵システム(保温システム)が搭載されている。

ロボマートのPRイメージ動画。日本でもロボマートが実現するなら、過疎地域や山間部などフードデザートに住む「買い物弱者」を救うことになるだろう。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。近所にスーパーやコンビニなどがない地域に住む人にとって(被災した人達にも)、ロボマートのような無人・移動スーパーができれば画期的です。ロボマート手配をアプリ経由で簡単に行え、レジも自動課金なら、1日に何度も呼び出して買い物をしてしまいますね。野菜や果物、卵やミルクなどのステープル商品以外では弁当やカップ麺、パン、アイスなどのデザート、スナック菓子、飲み物等(さらには市販薬も?)提供されれば、外出しなくなります(この時期、熱々のおでんや肉まんも!)。複数のロボマートで使い分けたり、大型サイズのロボマートなら可能です。近所にやってくるアイスクリーム・トラックなら、すぐにロボマートにかわります。でも、その未来は近いようで実は遠いようにも感じます。完全自動運転に無人の移動販売、商品の補充、レジなし決済など、安全性や信頼性、衛生面、収益性などクリアしなければならないハードルがいくつもあるからです。
呼んですぐ来るロボマート、ばあちゃんちにもロボマート、被災直後もロボマート、買い物弱者にロボマート...こんな未来を過度な期待をしないで静かに待ちたいと思います。

後藤文俊

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