Fashion 買ったモノ

【2018年ベストバイ】サカナクション山口一郎が今年買って良かったモノ

White Mountaineering カバーオールジャケット

山口:僕、釣りが好きなんです。

F:これはまさに。

山口:そう。街で着れるし、釣りにも行けそうでしょ?自分の好きなことを服でアピールできることってそんなにないと思うんですよね。「これを着てたら釣り好きって匂いで感じてもらえるかも」って嬉しくなって。

F:どことなく匂いますね。いつ見つけたんですか?

山口:今、サカナクションで「NFMG」という雑誌を作ってるんですよ。NFメンバー(ファンクラブ会員)に送られる会報誌なんですけど、160ページくらいの本気モノで。編集長は元ハニカムの鈴木さん(鈴木哲也)。その撮影で三田さんが持ってきてくれたのがこれで、すぐに気に入っちゃったんです。

F:裏地にWINDSTOPPER、中綿にPrimaloftが使われているようです。フィッシングベストよりも機能性が高そう。

山口:ホワイトマウンテニアリングは前から好きなんですけど、こういう一着からコンセプトに気付きますよね。アウトドアに繋がってる。相澤さん(ホワイトマウンテニアリングのデザイナー相澤陽介)とはNFで一緒に仕事をしていて、あと相澤さんが今ディレクションしている「ハンティングワールド(HUNTING WORLD)」の新しい店舗のサウンドディレクションを、僕がやらせてもらっていたり。同世代ですが、色々な仕事を手掛けていて尊敬します。一体どれくらいのデザインを毎日されているんだろうというくらい。

F:これを着て撮影した「NFMG」はいつ配布ですか?

山口:1月末くらいです。会報誌の良いところは、例えば地方に住んでいる高校生にも届くんですよ。今は簡単に情報が手に入るけど、インターネットが普及していなかった頃、僕は北海道にいたから雑誌を読んで東京がどんな所かを知ろうとしてた。もう一度あの頃のように回帰してもいいんじゃないかって思ったんです。だから、こんなにすごいデザイナーがいるよとか、東京で起きてるファッションやカルチャーのこともサカナクションのファンのみんなに知ってもらいたくて。広告が入らないので、結構好き勝手にやってます(笑)。早く見て欲しいな。

 

Bose ウェアラブルネックスピーカー

山口:これ知ってます?肩からかけて音楽を聴くウェアラブルスピーカー。個人的に、すごく可能性を感じているんですよ。体験してみるとわかるので、どうぞ。

 〜体験中〜

F: おお〜いいですね。かなり迫力があります。

山口:いいですよね!今年の夏に、あるプロジェクトでサウンドディレクションをすることになって、個室用のスピーカーを探していたら見つけたんです。新しい使われ方があるんじゃないかと思っていて。耳が遮断されないし、マイクがついているから電話もできる。家で料理をしながら音楽を聴きたいときとか、あと車の中とか。

F:車は普段から乗っているんですか?

山口:乗りますよ。車のオーディオ環境って気になりますよね。このスピーカーなら外部の環境音も聴こえるし、会話もできるからいいと思う。あとは例えば、ライブで観客に配って曲間で海の音がザザ〜と流れる中で僕らの演奏が始まるとかどうかな。ショーとかパリコレでも使えそう。

F:アイデアが膨らみますね。

山口:それで、ウェアラブルスピーカーをアップデートしたものを作りたい思っているんです。バイブレーション機能をつけて、低音で震えて体でも音を感じられたりしたら、もっと良くなるんじゃないかなとか。

F:商品化したら売れそうです。

山口:いまは色んな製品を試している最中なんです。これはBOSEですが、JBLのウェアラブルスピーカーも持っていて、それは片山さん(インテリアデザイナー/ワンダーウォール代表 片山正通)にプレゼントしました。ステレオ出力で、音質も良かったですね。デザインによってはこれもファッションだと思う。着てる服によって曲が変わるとか、そういうこともできたら面白いかなと。

 

Maison Margiela グラム スラム

F:「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」から今年発売されたアイコンバッグの「グラム スラム」ですね。

山口:初めてマルジェラのお店で見つけた時に「あ、これめちゃくちゃ可愛い」と思って。クラッチバッグみたいに持ってみたら、ちょっと大きくて本当に枕を持ってるみたいになって。こうやって小脇に抱えて「おはようございます〜」って現れたら、どうですかね?

F:確かにちょっと寝起きっぽいです(笑)。

山口:そしたらこのベルトの使い方を教わって、肩に掛けられるという事が判明したんです。こっちのベルトを使うとリュックにもなる。

F:まだ男性ではあまり持っている人を見かけないかもしれません。

山口:枕をカバンにしようという考え方なのか、コンセプトに惹かれて、こういう遊びの感じが好きなんです。中身も結構入るし。これで寝るっていうのもアリ(笑)。

F:結構クッション性がありますしね。普段はどんなものを入れていますか?

山口:財布もマルジェラで、タバコとか、これはウルトラゾーンのヘッドホンで少し高いけどオススメ。それから香水はモノクルとギャルソンのヒノキの香り。あとはサプリと、これは塗ると顔がテカらなくなるという魔法の粉とか(笑)。

F:持ち物も黒が多いんですね。

山口:でも、このグラム スラムの白バージョンも可愛いんです。雲みたいだし美味しそう(笑)。黒だと小さいタイプも持っていて、あともっと大きいボストンバッグも出ましたよね。

 

Pierre Jeanneret アームチェア

F:ここはサカナクションのスタジオとのことですが、デザイナーズ家具がたくさんありますね。

山口:だいたい僕が集めているもので、今年買ったお気に入りはこれ。ピエール・ジャンヌレのアームチェア。

F:いつ頃から集め始めたんですか?

山口:2年くらい前ですね。周りにいる先輩方と話していると、お金をお金としてではなく、歴史を引き継げるものに変えていけたらいいなと思い始めて。でもアートを手に入れるほど自分がまだ出来上がってなので、生活しながら使える家具が合っているなと思ったときに、ジャンヌレに出会ったんです。

F:どんな出会いだったのでしょう。

山口:建築が好きで、数年前にル・コルビュジエの建造物をフランスに見に行ったんです。そのときにコルビュジエが家具を作っていたと聞いて、それを見てみたらすごく格好よくて。オリジナルだと1950年代なので、60年くらい前に作られたものなんです。ジャンヌレはコルビュジエの従兄弟でパートナーだから、これも同じ時代のもの。自分が歳をとれば、これが更に古くなっていくわけですよね。大事に持っていられるかは自分次第ですが、ものが持つ価値は下がらないと思うんです。

F:それで集め始めたんですね。ジャンヌレはどこが好きですか?

山口:シャルロット・ペリアンとかジャン・プルーヴェも好きなんですが、ジャンヌレはどこかガシッとしている感じがいい。これとは違う「オフィスチェア」という椅子を持っていて、それを見た藤原さん(藤原ヒロシ)にリゾートっぽいねと言われたことがあり、他のモデルを探してみたところ、このアームチェアに出会いました。少し前にラフ・シモンズの自邸の写真をネットで見たら、そこにもジャンヌレがありましたね。

F:あちらはもう一脚の方ですよね。クマが乗っている...。

山口:今日、藤原さんにクリスマスプレゼントで頂いたんです。フラグメントとシュタイフのコラボのラグマット。結構合ってるでしょ(笑)。

F:意外と合っています(笑)。

山口:スタジオにはあと、ペリアンのソファとか天童木工製のオンブルチェアも置いていたり。あとこのテーブルと椅子はいつも打ち合わせで使っていて、坂倉準三なんだけどリプロダクトだと思って中古で買ったらオリジナルだったというびっくりな品で。

 

山口:少しアート寄りですがこれもお気に入り。コルビュジエのドローイングで、何を思って描いたんだろうなと思わされます。

F:本物なんですね!想像が膨らみます。

山口:あとこれは、買ったのは額だけなんですが。前に住んでた下北沢の家にドアラ(中日ドラゴンズのマスコット)が来て、篠山紀信さんが写真を撮ってくれたもので。

F:本当だ...色々とすごい。

山口:ブルータスの人間関係という連載で、5年くらい前かな。誰と一緒に撮りたいか聞かれたから「ドアラ」と答えたら、本当にドアラがこの格好で来てくれた(笑)。

F:お宝ですね(笑)。篠山さんのサインも入っているし。

山口:本当にお宝みたいに扱われるように頑張らないとですよね。僕かドアラが(笑)。

■山口一郎
1980年北海道生まれ。「サカナクション」として、2005年に活動を開始し、2007年にメジャーデビュー。「ミュージシャンの在り方」そのものを先進的にとらえるその姿勢は常に注目を集めている。2015年からNFをスタートさせ、各界のクリエイターとコラボレーションを行いながら音楽と様々なカルチャーが混ざり合う多様な活動を高い表現で実現し、評価されている。

サカナクション公式サイト
NF公式サイト

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