資生堂が肌に関する新たな研究結果として、男性の肌が女性の肌よりもストレス耐性が低いことを発見した。
これまで一般的に男性は女性よりも肌のバリア機能が低く、皮脂量が多いなど異なる特徴を持つことが知られていたが、男性の皮膚生理の特徴は詳しく解明されていなかった。同社の研究では、男性の肌は抗酸化力が弱く、紫外線ダメージなどによる酸化ストレスを受けやすいことが分かった。酸化ストレスが高まると肌本来の潤いや透明感、ハリなどを保つ機能の低下が起こり、肌の老化の原因のひとつとされている。また、肌の老化に関する炎症指標を調べたところ、微弱な炎症の指標が女性よりも高いことが判明。同社はこれについて、日頃のスキンケアやサンケアの意識が女性と比べて低い傾向にある男性の生活習慣も関係し、結果的に肌の老化やトラブルを引き起こしやすくなっていると分析している。
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男性の皮膚生理の研究と同時に、不足している抗酸化力を補うための有効成分の調査も実施。その結果、緑茶抽出液や椿種子抽出液に男性の肌の酸化ストレスを抑制する効果があることを発見した。今後はこれらの有効成分を活用し、男性の皮膚生理に対応して肌を健やかに保つ新たなアプローチの研究を進めるという。
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(左から)紫外線ダメージの受けやすさの比較、バリア機能の弱さに関する比較、皮脂量の比較
Image by: 資生堂
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