1927年頃の淀屋橋店
Image by: ミズノ
ミズノが、淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業に伴い、1927年に当時の本社屋として完成したミズノ淀屋橋店を2021年6月30日に閉店すると発表した。創業者 水野利八氏の経営思想を象徴する建物として94年にわたって運営してきた。なお、2025年秋以降に完成予定の再開発ビル内に直営店を出店予定だという。
水野氏は、濃尾地震で被災した水野家の復興の証として100尺のビルの建設を目標に掲げ、1906年に旧社名「水野兄弟商会」を創業。ミズノ淀屋橋店は「個人的な責務を果たして安心してはいけない。はるかに大きい社会的な責任(スポーツ産業の発展)が残っている」と自戒の意味を込め、目標の100尺ではなく98尺8寸のビルとして建設された。設計者は岡部顕則氏で、1927年当時の最先端の技術とデザインを採用。関東大震災後に建築されたため、建物の強度を高めることを目的に通常よりも短い間隔で梁が入れられており、梁が柱と接合する箇所の下部に斜めの補強材「ハンチ」を使用してより強度を高める工夫がされている。1927年から1992年3月31日まで本社屋として機能し、1992年4月以降は直営店として運営している。
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■ミズノ淀屋橋店
住所:大阪府大阪市中央区北浜4丁目1−23
問い合わせ:06-4256-6210
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1927年頃の淀屋橋店
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