ユナイテッドアローズが、ウィメンズの新レーベルとして「マルゥ ユナイテッドアローズ(MARW UNITED ARROWS)」を2021年秋冬シーズンに立ち上げた。ディレクターはYouTubeチャンネル「かんだま劇場」で約32万人の登録者数を持つYouTuberかんだま。9月16日からユナイテッドアローズのオンラインストアやゾゾタウン、Rakuten FashionなどのEC限定で販売する。
かんだまは、バロックジャパンリミテッドに約8年間勤務。販売から新規事業の立ち上げまで様々な分野に携わり、昨年同社を退社した。タレントやインフルエンサーとして、テレビ・ラジオに出演するほか、コスメや生活雑貨のプロデュースも行う。私服はモノトーンのコーディネートを好んで着用し、YouTubeでは着回しコーデ術を中心としたファッション動画をはじめ、メイクや食、ライフスタイルなどに関する動画を投稿。等身大の姿勢が人気を集めている。
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かんだま
Image by: FASHIONSNAP
マルゥ ユナイテッドアローズは、かんだま自身のリアルな感覚にユナイテッドアローズのデザイン性・クオリティとを掛け合わせた新レーベル。かんだまが商品企画および監修、ユナイテッドアローズがMD、生産などの役割を担う。「MARW」には「環(わ)を描くように、大事に着たいモノ、永く循環していくモノでありたい」といった意味を込めたという。ブランドアイコンは「常に未完成でありながら、ぐるぐると進化し、お客様とコミュニケーションを取り続けるブランドでありたい」という想いから、いびつな円形を採用した。
「マルゥ ユナイテッドアローズ」のアイテム
アイテムのデザインは程よいモード感とカジュアルさ、着まわし力の高さなどを追求。オフィスへの出社から、自転車に乗ってスーパーへ買い物に行くといった場面まで日常のあらゆるシーンを想定しながら、それぞれのアイテムの素材や丈感、シルエット、ディテールなど細部にまでこだわった。自身と同世代の女性たちのニーズに応える、デザイン性と機能性を兼ね備えたアイテムを揃える。
ファーストコレクションは約50型を製作。かんだま自身が好きなモノトーンのアイテムを揃えるほか、差し色として取り入れやすいカラーリングのアイテムも用意する。中心価格帯はアウターが1万8000~2万5000円、ニットが8000~1万5000円、カットソーが5000~9000円、スカートが1万~1万2000円、ボトムスが9000~1万2000円。アイテムのデザインは自身のYouTubeチャンネルに寄せられたコメントからヒントを得ているといい、「低身長の人と高身長の人では同じアイテムが着づらい」といった声を受けて、どの身長でもバランス良く着こなせるワンピースを開発した。また、「肩幅が狭い、なで肩だと似合うアイテムが少ない」といったコメントからインスピレーションを得たシャツは、華奢な体型の人が着ると丸みを帯びたシルエットに見えるようにすることで、コンプレックスがカバーできるデザインに仕上げた。コレクションの発表頻度は春夏と秋冬の2回を予定。今後はECでの販売だけではなく、一般向けの展示会やポップアップの開催など顧客とのコミュニケーションを図ることができる機会も設けていく予定だという。
かんだま
Image by: FASHIONSNAP
ユナイテッドアローズがYouTuberを起用した取り組みを行うのは今回が初めて。社内で新たな枠組みのブランドを立ち上げるプロジェクトの話があがり、方向性を検討していく中で、同氏の起用が決まったという。ユナイテッドアローズの営業統括本部 プランニングディレクター 池谷啓介氏は今回の起用について「社内でもかんだまさんのYouTubeを見ている者が多かったこともあり、一緒に何かできないかとお声がけさせて頂いたことが始まり。当初からYouTuberの方を起用したブランドを始めようとしていたというよりは、かんだまさんありきのプロジェクト。お客様目線でのモノづくりの姿勢と、アパレル企業で培ったマーケティング的視点のバランスが素晴らしい。YouTuberだから起用したというわけではなく、コミュニケーター兼ディレクターという役割ができる方ということで、かんだまさんにディレクションをお願いした」と経緯を説明。また、「展開ブランドが全体的に、30代半ば〜後半にかけてと購買層の年齢が上がってきている。かんだまさんを通して、25歳〜30代前半のアラサー世代にユナイテッドアローズを発信していけたら」と話し、新規顧客層の取り込みにも期待を寄せた。
■MARW UNITED ARROWS:公式サイト
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