「UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店」のセルフレジ
Image by: FASHIONSNAP
ファーストリテイリングとアスタリスクおよびNIPの3社は、係争中だったRFIDを活用したセルフレジ案件において、協力関係を築くべく全面的な和解をしたと発表した。アスタリスクおよび NIPは特許権侵害訴訟等を取り下げ、ファーストリテイリングは無効審判請求を取り下げるという。
アスタリスクは、RFID読取装置で商品のICタグを読み取り、買い物かごをレジのくぼみに置くだけで決済できる仕組みの特許を2019年1月に取得(現在はNIPに譲渡)。同年2月からユニクロが同様の仕組みのレジを店頭に導入していることを受け、特許の使用に対するライセンス契約を要求したが、締結には至らなかった。
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アスタリスクは交渉による解決は困難と判断し、ファーストリテイリングを相手取り同年9月24日付で特許権侵害行為差し止めの仮処分を求めて東京地方裁判所に申し立てた。仮処分の申し立てに対してファーストリテイリングは、特許そのものが無効であるとして特許庁に無効審判を請求。一方でアスタリスクとNIPは特許が有効であり、同セルフレジが特許を利用するものであるとの見解により、同セルフレジが特許を侵害するとして、ユニクロおよびジーユーに対し、特許権侵害訴訟を提起していた。
今回の和解は、係争状態を長期化させることは「互いの事業の発展を阻害しかねない」という観点から互いに無益であるという意見で一致。ファーストリテイリングはユニクロおよびジーユー店舗において、今後も国内外でセルフレジを展開する。また、アスタリスクおよびNIPは、これまで通り特許品としての販売、およびサービス提供を継続していくという。
なお、特許権侵害訴訟等に係る和解条件については非公表としている。
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