株式会社コークッキングは、飲食店やスーパーなどと消費者をつなぎ、まだ食べられるのに廃棄されそうな商品の販路を確保するアプリ「TABETE(タベテ)」を展開中。2022年1月現在でユーザー約48万人、掲載店舗約2000店舗となっています。
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同社は、クリスマスや忘年会などの行事で食品需要が読みづらく、多くの食品ロスが発生しやすい年末シーズンに「クリスマスレスキュー大作戦2021」と題したプロジェクトを実施。「TABETE」を通じて多くの食品レスキューに成功したと報告しています。
5日間で120個以上のケーキをレスキュー
「クリスマスレスキュー大作戦2021」は、2021年12月20日~2022年1月11日の期間で実施。同プロジェクトのポイントは、クリスマスケーキなどの季節性商品であれば、通常の出品価格上限(2080円)を上回る5980円の商品まで出品できるということでしょう。
例年、こういった季節性商品のレスキュー需要はあるものの、同アプリが設定している出品価格上限により出品を断念せざるを得ない商品があったという状況を鑑みての対応のようです。
結果、12月25日~29日の5日間、クリスマス関連のケーキ類の出品数が急増。120個以上のケーキ類、額にして20万円以上の食品ロス削減に成功したといいます。特にクリスマス翌日の26日の出品数は多く、他の日平均と比較して倍以上にもなったようです。
出品されたケーキの割合は、約55%がカットケーキ。ホールケーキなどは予約前提の製造がありますが、カットケーキは当日購入を想定して製造されるものが多いことから、レスキュー需要が高まったと考えられています。
「食べて」を届ける「TABETE」
今回、多くの食品レスキューに成功した「TABETE」は、飲食店やスーパーなどで売れ残り、閉店時間の都合で廃棄されそうな商品を掲載し、ユーザーに販売するというフードシェアサービスです。
ユーザーは、アプリ上で商品を検索し、受け取りの時間を指定して店舗に向かうだけ。クレジットカード決済のため、店舗での会計の必要はありません。店舗をお気に入り登録しておけば、その店舗が出品したときに通知(レスキュー依頼)が届く機能もあるようです。
同アプリはリリース以降、東京農業大学への導入や全国自治体との連携などにより、サービスを拡大してきました。東京駅においては、3度の実証実験で約4.3トンの食品ロス削減に成功したことを受け、2021年3月より施設従業員向けのサービス「TABETEレスキューデリ」を本格展開しています。
そして2021年8月に大型アップデートを実施。出品商品の価格帯を100円~2080円へ拡大するとともに、1つの店舗で最大5種類の商品を並行して出品できるようになりました。これにより、多様な食品ロスに対応できるサービスへと進化した「TABETE」。今回紹介したプロジェクトでは価格帯をさらに広げ、多くのレスキュー需要を満たしました。
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「TABETE」サービスサイト
アプリダウンロード(iOS/Android)
(文・Higuchi)
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