インスタグラムで発表された「メタ・アバターズ・ストア」のイメージ
メタ(Meta、元Facebook)CEOのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)が、デジタルアパレルショップ「メタ・アバターズ・ストア(Meta Avatars Store)」の立ち上げを発表した。これは、インターネット上の仮想空間である「メタバース」でユーザーのアバターが着用するバーチャルファッションのマーケットプレイス。最初に参入するのは「プラダ(PRADA)」、「バレンシアガ(Balenciaga)」、「トム ブラウン(Thom Browne)」の3ブランドだ。
ザッカーバーグは、インスタグラムのファッション部門の責任者であるエヴァ・チェン(Eva Chen)とライブ配信を行い、実際に「バレンシアガ」のモトクロス風ルックや、「プラダ」の「リネアロッサ」ラインなどを自分のアバターに試着してみせた。「ファッションというものは、その人の自己表現の大きなパートを占める。これはメタのアバターにとって大きな一歩。ここからさらに拡大していくことを願っている」と語った。
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長年にわたりグレーのTシャツを着続けていたザッカーバーグが自らのファッションを自嘲するシーンも見られたが、「メタバースでドレスアップすることの利点は、どんなフォーマルウェアでも着心地を心配することなく、パイル地のシャツをフィジカルに着たままでも着用できるということ」とユーモアたっぷりに解説。
また、「メタ・アバターズ・ストア」では、フィジカルでは存在しないブランドの展開、小さなブランドやビジネス、クリエイターたちに光を当てるといったことも可能だという。「服を作ろうと思ったら、まずフィジカルな素材や設備が必要になるけれど、今後はコンピューターと想像力さえあればいい」。
「メタ・アバターズ・ストア」が提供するバーチャルファッションは、フェイスブック(Facebook)、インスタグラム(Instagram)、メッセンジャー(Messenger)などの複数のアプリで使用が可能。まずはアメリカ、カナダ、タイ、メキシコから展開し、取り扱うブランドは順次増やしていく予定だ。
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