「耐久撥水ライトゴルフパンツ」(税込1900円)はブルー、グレー、チャコールの3色展開
「耐久撥水ライトゴルフパンツ」(税込1900円)はブルー、グレー、チャコールの3色展開
Image by: ワークマン

Fashion

ワークマン、4年の歳月をかけた低価格ゴルフウェア開発秘話とは?ゴルフ好き社員の実体験がきっかけ

 ワークマンが今年5月、ゴルフ向けウェアに本格参入し、全国の店舗で商品の販売を開始した。同社が「ゴルフ向け」と打ち出した製品を発表するのは今回が初めて。屋外作業服のノウハウを活用し、ゴルフ好きの開発者が構想から4年かけて製品化したという。5月27日の販売開始以降、好調な売れ行きを見せている。2022年上半期の間だけでもキャンプギアカイハラ製デニムといったヒット商品が登場したほか、新業態の「ワークマンシューズ」の出店などさまざまな取り組みで話題を集める同社が、ゴルフウェアを手掛けた背景とは?ゴルフウェア開発者の商品部 ホーザリーマネージャー 菰田和宏氏に話を聞いた。

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「耐久撥水ライトゴルフパンツ」(税込1900円)はブルー、グレー、チャコールの3色展開 Image by ワークマン
「耐久撥水ライトゴルフパンツ」(税込1900円)はブルー、グレー、チャコールの3色展開
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 ゴルフウェア参入第1弾のアイテムは「耐久撥水ライトゴルフパンツ」(1900円)、「耐久撥水ライトショートゴルフパンツ」(1780円)、「ドリップバイザーゴルフキャップ」(1280円)、「ナノフロント®ゴルフグローブ」(980円)、「ナノフロント®グリップショートソックス 2足組」(980円/いずれも税込)の計5型。5点セットで購入しても6120円と、破格の値段でゴルフウェアを揃えることが可能だ。パンツには撥水素材の「MINOTECH®」、グローブや靴下には超極細素材「ナノフロント®」を採用し、高い機能性を兼ね備えている。投入した製品は発売から数日で半分以上を消化。同社の想定以上のスピードで商品が動いており、現在も店頭在庫は品薄状態が続いているという。

Image by ワークマン
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「耐久撥水ライトゴルフパンツ」(写真左)、「耐久撥水ライトショートゴルフパンツ」(写真右)。水を滑らせ、雨をよける撥水素材〝MINOTECH®″を使用しており、急な雨でも安心して着用できる。
「耐久撥水ライトゴルフパンツ」(写真左)、「耐久撥水ライトショートゴルフパンツ」(写真右)。水を滑らせ、雨をよける撥水素材〝MINOTECH®″を使用しており、急な雨でも安心して着用できる。

 特定のスポーツシーンに特化したウェアや小物の開発を行うのは同社にとって珍しい取り組みだ。2018年の「WORKMAN Plus」の開店以降、同社の製品が一般客の間にも浸透したことで、ワークマンの製品をゴルフウェアとして使用する顧客が増えたほか、ゴルフ雑誌等のメディアで「ゴルフで使えるワークマンのウェア特集」といった記事が取り上げられるなど、同社の既存製品がゴルフウェアとして支持されるようになったという。こうした市場のニーズも追い風となり、ゴルフ好きが高じた菰田氏のゴルフウェア開発が始まった。

「耐久撥水ライトゴルフパンツ」の内股部分と膝裏にはパンチング穴によるベンチレーション付きを搭載。蒸れを軽減させる。 Image by ワークマン
「耐久撥水ライトゴルフパンツ」の内股部分と膝裏にはパンチング穴によるベンチレーション付きを搭載。蒸れを軽減させる。 Image by ワークマン
右ポケット部分にはティー差し付き。
右ポケット部分にはティー差し付き。

 普段はソックスやインナーなどの開発をメインに行っているという菰田氏。同氏の担当カテゴリの商品開発の傍ら、ゴルフウェアの製作も同時に進めてきた。自身の担当分野とは異なる商品カテゴリのため、ゴルフウェアの企画が通ったことに対して驚きもあったという。「まさか自分の企画が採用されるとは思ってもいませんでした。社員のチャレンジしたいことに対して寛容な会社だとは思います」と話す。「開発に本腰を入れたのは、コロナ禍でゴルフに注目が集まり始めたここ1〜2年。それまでは、作った製品を実際に着てゴルフ場のコースを周ってみるといった改善点を探す作業や、ゴルフにより適した素材の選別作業などを行っていました」(菰田氏)。

 ゴルフウェアの開発は、ゴルフが趣味である菰田氏の実体験がきっかけとなっている。「専門店でゴルフウェアを購入した際、パンツで1〜2万円程、ポロシャツで8000円程かかったんですが、ウェア揃えるだけでも結構コストかかるなと。正直、コース代に充てたいなという気持ちがあったんです。ゴルフを始めたいけれど、例えば子育てにお金がかかったりと、さまざまな理由で中々自分の趣味に投資できない20〜30代男性を想定して作りました。綺麗めな装いはしたいけれど、なるべくゴルフウェアにかけるコストは抑えたいと考えている人は一定数いるんじゃないかと考えたんです」。

 開発期間について同氏は「パンツや手袋の開発を手掛けたのは今回が初めてで、全てが試行錯誤の状態。素材を提供していただいた帝人フロンティアさんや、社内のボトムス担当の商品開発メンバーの知識や意見も取り入れながら、上手く形にしていきました。弊社で作っているパンツはアウトドアに適した頑丈な仕様の商品が多いので、ゴルフウェアというまた異なる方向性の製品を作るのは難しい部分もありました」と振り返る。担当カテゴリやチームを横断してゴルフウェアの開発に取り組んだという。

「ドリップバイザーゴルフキャップ」は水が前に滴らない仕様となっている。 Image by ワークマン
「ドリップバイザーゴルフキャップ」は水が前に滴らない仕様となっている。 Image by ワークマン
ロゴマークの反射プリントを採用
ロゴマークの反射プリントを採用

 ゴルフはコースを長時間歩き回ることから、パンツは軽量性と負荷の少ない着用感を追求。小雨が降った際や汗をかいた時にウェアが濡れると服全体の重さが増してしまうが、撥水加工を施すことで服が濡れても生地の重さが変わらないように配慮した。「実際にプレーをしている時に気になった点を、商品のデザインや機能に反映させました。顧客の方からの幅広い意見を聞きながら、今後商品のリニューアルは順次行っていく予定です。ゴルフシーンに特化しながらも、日常でも着やすいアイテムにアップデートしていけたら」と菰田氏は話す。

 2022年秋冬シーズンは、アウターやトップスを中心とした商品群を展開していく計画で、商品カテゴリと型数はシーズンを追うごとに拡充する予定だ。2023年春夏シーズンにはさらにアイテム数を増やし、よりゴルフに特化した機能性を持たせた商品の本格展開に乗り出す。なお、当面の間は、メンズ向けのゴルフウェアの展開に注力していくという。

 「予想以上の反響で、手応えも感じています。作業着メーカーとしての知見を活かして、ウェアから小物までゴルフに必要なアイテムをトータルで勝負できるのは、ワークマンだからこそできる強み」(菰田氏)。将来的な構想として、「通気性」「ストレッチ性」など各機能に特化した商品シリーズの展開も視野に入れているという。同社の新たな注力カテゴリとしての成長が期待される。

「ナノフロント®グリップショートソックス 2足組」はベロ付きで足入れが楽に。 Image by ワークマン
「ナノフロント®グリップショートソックス 2足組」はベロ付きで足入れが楽に。 Image by ワークマン
「ナノフロント®ゴルフグローブ」は手のひら部分に「ナノフロント®」を使用。強力なグリップ力を実現した。
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■ワークマン:公式オンラインストア

ワークマンは 商品を変えずに売り方を変えただけで なぜ2倍売れたのか
著: 酒井大輔
メーカー: 日経BP
発売日: 2020/06/25
価格: ¥1,584(2022/06/23現在)

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