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諸橋和之が手掛けるニットウェアブランド「ミデリ(MIDERI)」が、2023年春夏コレクションでデビューした。「新しいニットウェアの可能性と価値観の提案」をブランドコンセプトに掲げ、違和感と調和が同居するニットウェアを展開するという。
諸橋はエスモードジャポン東京校を卒業後、メンズアパレルブランドで企画生産を担当。2011年からは「サカイ(sacai)」のニット・カットソー部門で10年間企画生産を務めた。独立後、「これまでお世話になった工場や取引先に恩返しをしながら業界を盛り上げていきたい」という想いから自身のブランド「ミデリ」を立ち上げた。
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2023年春夏コレクションのテーマは、大阪府茨木市にある安藤忠雄が設計した「茨木春日丘教会」、通称「光の教会」。教会内と窓の外に見える景色をイメージソースに、モノトーンのアイテムをベースとしてアースカラーを差し色に採用したという。
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展示会では、素材に取り入れるのは業界初だという生分解性プラスチック「PLA」とウールを組み合わせた生地を用いたニットシャツやパンツなどを展開。シワになりにくく家庭で洗濯が可能で、肌にも優しいという。そのほか、モッズコートのディテールを取り入れたカーディガンや、オックスフォードシャツをベースに製作したニットシャツなどを用意。諸橋の故郷 埼玉県春日部市に工場を構える「田中帽子店」に生産を依頼した麦わら帽子は、リボンの部分にジャカード織のニット生地を採用し、ブランドロゴをあしらった。価格はシャツ類とパンツ類が3万円〜、Tシャツ類が1万円〜、麦わら帽子が税込1万7050円。
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ブランドのメインターゲットは30〜40代の男性。一見するとベーシックなものが多いが、アイテムによっては背面にデザインを加えるなど遊び心も持たせており、若年層にも手にとってほしいと話す。今後はセレクトショップや百貨店などへの卸売を中心に、ポップアップなどで認知を広げていく方針だ。諸橋は「1人でやっているので大量生産ということではなく、1点1点のクオリティにこだわって生産していく。チャンスがあればアジアなど海外へも進出できたら」と今後の展望を語った。
■MIDERI:Instagram
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