Image by: MAHITO MOTOYOSHI
本吉真人が手掛けるメンズファッションブランド「マヒト モトヨシ(MAHITO MOTOYOSHI)」が、2023年春夏コレクションでデビューした。「文化が交差する服」をブランドコンセプトに掲げ、文化や伝統の垣根を超えた「現代の民族服」を展開するという。
デザイナーの本吉は文化服装学院を卒業後、「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」で3年間パタンナーを担当。独立後、「自分が考える繊細で美しい洋服を作りたい」という想いから自身のブランド「マヒト モトヨシ」を立ち上げた。
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デビューコレクションのテーマは、ブランドコンセプトと同じ「文化が交差する服」。井上靖の歴史小説「天平の甍」を読んだことをきっかけに、日本と中国の文化の交わりに興味を持ち、文化が入り混じる天平時代にフォーカスしたコレクションを製作したという。「日本文化は元を辿れば中国から、中国文化はインドから来ている。文化はそれぞれ独立しているものではなく、繋がって1つの文化だという捉え方もできる。様々な文化が入り混じった服を作ることで、民族間の分断をなくしていけたら」と語る。
Image by: FASHIONSNAP
ファーストコレクションでは、古代エジプトに起源があるとも言われる唐草文様を刺繍したオリエンタルなジャケットや着物から着想を得た羽織ジャケット、袴をイメージしたパンツなど30型を製作。中国から伝わったとされる唐花文様をシャツやパンツなどに落とし込む際には、奈良・正倉院に納められている生地から柄を起こしてデザインに採用した。価格はジャケット類が10万円〜、ブルゾンが6万円〜、シャツとパンツが3万円〜。
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今後はセレクトショップや百貨店への卸売を中心に展開し、販路を拡大していく方針。本吉は「妻が中国人で文化に親しみがあることから、日本で基盤を固めた後は中国での展開も計画している」と話し、海外進出も視野に入れる。「今はチベットの民族服などに興味がある。将来的には世界中の文化を取り入れた1つのコレクションを作りたい」と展望を語った。
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