【ロンドン=若月美奈通信員】英国がエリザベス女王の喪に服す期間に行われるロンドン・ファッション・ウィーク(LFW)は、ビジネスに焦点を当て、縮小される形で開催される。9月16~20日の会期中、ショーやプレゼンテーションは続行するが、国葬が行われる19日は休止し、当日予定されていたショーは他の日に振り分ける。
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王室御用達の紋章を有する「バーバリー」とアントワープからの初参加を予定していた「ラフ・シモンズ」は参加を取りやめた。パンデミック(世界的大流行)後の初参加となる「ジェイ・ダブリュー・アンダーソン」と「クリストファー・ケイン」は続行。2018年に第1回エリザベス女王英国デザイン賞を、ショーに来場した女王自身から授与された「リチャード・クイン」は、予定していた国葬の前夜ではなく最終日に変更し、今シーズンのトリを務める。
新作発表以外のパーティーなどのイベントは中止または延期される。LFWのウェブサイトでは各ブランドの新作写真や情報は通常通り更新されるが、ライブ配信やデジタル発表のプラットフォームとしてのデジタルスケジュールは国葬後まで休止され、最終日に10~15分刻みで33の映像が公開される。「トーガ」や「マーガレット・ハウエル」の新作映像も、同日の公開に延期された。今シーズンは新進支援プロジェクト「ニュージェン」の特設会場で行われるショーは、世界に向けライブ配信されることになっていたが、それも中止される。
英国ファッション協会(BFC)は報道陣に対し、ショーやプレゼンテーションで発表される新作については通常通りの報道を促す一方、ストリートスナップなどの掲載は国葬後まで自粛することを要請している。
10月には、改めてロンドン・ファッション・ウィークを祝うイベントを開催し、ショーや休止されたパーティーを行うことを計画している。日程は後日発表される。
フィジカル(リアル)、デジタル合わせて10ブランド強が参加を辞退した。
※変更された公式スケジュールは、14日付の繊研新聞・繊研電子版に掲載します。
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