八木通商がC.P.COMPANYのマスターライセンス取得 売上60億円を目論む
八木通商の八木雄三代表取締役社長(左)、シーピー カンパニー代表 ロレンツォ・オスティ(右)
Image by: 八木通商
八木通商の八木雄三代表取締役社長(左)、シーピー カンパニー代表 ロレンツォ・オスティ(右)
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八木通商がC.P.COMPANYのマスターライセンス取得 売上60億円を目論む
八木通商の八木雄三代表取締役社長(左)、シーピー カンパニー代表 ロレンツォ・オスティ(右)
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八木通商の子会社 スープリームス インコーポレーテッドが、「シーピー カンパニー(C.P. COMPANY)」の独占輸入販売権およびマスターライセンスを取得した。2024年春夏コレクションから日本市場での展開を開始する。3月9日に行われたプレスカンファレンスには、八木通商の八木雄三代表取締役社長とシーピー カンパニー代表 ロレンツォ・オスティ(Lorenzo Osti)が登壇した。
シーピー カンパニーは、ロレンツォ・オスティの実父で「ストーンアイランド(Stone Island)」などを手掛けたデザイナー マッシモ・オスティ(Massimo Osti)によって1978年に設立。ミリタリーやワークウェアの機能性に最先端の技術を融合したデザインのほか、縫製後の商品自体を染色する「ガーメントダイイング」と呼ばれる手法が支持を集め、2023年にはブランド創立45周年を迎えた。これまでは、シーピー カンパニーの親会社であるトライステイトホールディングスの日本支社 トライステイトジャパンが国内展開を手掛けていた。
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八木通商は、トレンドに左右されずイノベーションを追求するシーピー カンパニーのクリエイションに日本市場で更に成長する可能性を感じ、代理店契約をオファー。シーピー カンパニー側も日本市場を熟知した八木通商との連携を望んだため、タッグが実現した。
ブランドの往年のファンは40代以上が多いが、昨年フランスでは着用する人の約70%が30代以下となるなど、顧客の若返りが進んでいるという。八木代表取締役社長は、「ブランドの現在のマーケットポジションを見直し、今後は日本でも20〜30代の客層にリーチしていく」と話した。
2022年のシーピー カンパニーのグローバル売上高は約1億2000万ユーロ(約173億円)。現在全世界で5店舗の直営店を運営しているが、11月にパリ、2024年1月には東京と神戸に新店舗をオープンするなど、今後は毎年4〜5店舗の新規開店を予定している。同ブランドは、八木通商とタッグを組む初年度に国内売上5億円を目標としており、5年後には60億円まで拡大させる計画だ。小売と卸の比率は1:1程度になる見込みだという。
ブランドの課題として、ロレンツォ・オスティは、「アメリカ、中国、日本といった地域での視認性を高めること」を目標に掲げるが、マーケティングに多額の投資をするなどの「作為的な戦略」は極力行わない方針。「特に若年層はさまざまなマーケティングに晒され続けているので、無理に買わせようとしても買ってくれない。新しいお客様が自然に私たちの商品を買ってくれるよう、魅力的なプロダクトを提供していくことがシェアを拡大する一番の近道になる」と考えを語った。今後は直営店の新規開店を進めるほか、ブランドと親和性のある著名人に金銭契約のないギフティングをすることによって新しいマーケットでの存在感を高めていくとしている。
八木代表取締役社長は「ブランドの魅力やクリエイションを伝えることに注力する。今後は本国の承認を得てコラボや別注なども企画していく」とコメント。ロレンツォ・オスティは、「父が2度旅行に連れてきてくれたので、日本には特別な思い入れがある。八木通商と協力し、新たな形で日本のコミュニティと繋がっていけたら」と話した。
八木通商の八木雄三代表取締役社長(左)、シーピー カンパニー代表 ロレンツォ・オスティ(右)
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