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ファッションプライズ「LVMH Young Fashion Designers Prize(以下、LVMHプライズ)」が、2023年のファイナリストを発表した。 「セッチュウ(SETCHU)」を手掛ける桑田悟史をはじめとする9人がノミネートされた。日本人デザイナーがファイナリストに選出されるのは、2022年の「リュウノスケオカザキ(RYUNOSUKEOKAZAKI)」の岡﨑龍之祐に続いて2年連続。10周年を迎えた今回は、世界中から過去最多となる2400人以上が応募した。
桑田は、1983年生まれ。ピエール・カルダンのアシスタントをしていた叔母や美大出身の祖父、母の影響を受けてファッションに目覚め、高校卒業後に「ビームス(BEAMS)」の販売員を経て21歳で渡英。サヴィルロウの「ハンツマン(HUNTSMAN)」などでテーラリングを学びながら、アートスクールのセントラル・セント・マーチンズ(以下、セントマ)に通学し、「ガレス ピュー(Gareth Pugh)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」「エデン(EDUN)」、Ye(カニエ・ウェスト)のオフィスなどで経験を積んだ。2021年春夏にセッチュウをスタート。ブランド名は、和と洋の融合を表す日本語「和洋折衷」に由来しており、「クラシックなものに一捻りを加える」をキーワードに、折り紙などから着想を得たアイテムを展開している。
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ファイナリストにはこのほか、セントマ出身のAaron Eshによる「アーロン エッシュ(AARON ESH)」、ファッション誌「ヴォーグ ウクライナ」でファッションディレクターとして15年経験を積み、ウクライナ戦争勃発後にブランドをスタートさせたJulie Pelipasによる「ベター(BETTTER)」、クリスチャン・ディオールやバレンシアガなどで経験を積み、2022年の「Fashion Trust Arabia Prize」を受賞したBurc Akyolによる「バーク アクヨル(BURC AKYOL)」、ジャマイカ出身のRachel Scottによる「ディオティマ(DIOTIMA)」、CFDA/VOGUE ファッション・ファンド・アワードのファイナリストで、タイム誌の2022年「ネクスト100」リストにも選出されたRaul Lopezによる「ルアール(Luar)」、イタリア語で地方都市という意味を持つ「プロヴィンチア」をブランドイメージに掲げているLuca Maglianoによる「マリアーノ(MAGLIANO)」、セントマで学士号と修士号を取得し、アディダス(adidas)とのコラボレーションの経験もあるpaolina russoとlucile guilmardによる「パオリーナ・ルッソ(Paolina Russo)」、ジル サンダーやセリーヌで経験を積んだVeronica Leoniによる「クイラ(QUIRA)」が選ばれた。最終選考に残ったデザイナーは6月7日に、審査員にデザインを披露する予定。
LVMHプライズでは、2016年に「ファセッタズム(FACETASM)」の落合宏理が日本人初のファイナリストにノミネート。2017年は「コウザブロウ(KOZABURO)」の赤坂公三郎(特別賞受賞)、2018年は「ダブレット(doublet)」の井野将之(グランプリ受賞)、2019年は「アンリアレイジ(ANREALAGE)」の森永邦彦、2020年は「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」の小泉智貴がファイナリストに選出された。
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