アディダス公式サイト
「アディダス(adidas)」が、歌手のビヨンセ(Beyoncé)と双方合意の上でパートナーシップを解消する見通しだとアメリカのメディア「ウォール・ストリート・ジャーナル(Wall Street Journal、以下 WSJ))」が報じた。報道によると、今年予定している「アイビーパーク(IVY PARK)」の商品を発売後、アディダスが提携を打ち切る予定だと複数の関係者が明らかにしたという。
アイビーパークは、イギリスのファッションブランド「トップショップ(TOPSHOP)」と提携して2016年4月に設立したが、トップショップの元オーナーであるフィリップ・グリーン(Philip Green)氏のセクシャルハラスメントおよび人種差別的行動が指摘されたことを機に、ビヨンセは2018年秋にトップショップからアイビーパークの運営会社の全株式を買い取った。その後の2019年にアディダスとパートナーシップを締結。アイビーパークを再始動したほか、「アディダス オリジナルス(adidas Originals)」とのコラボレーションモデルを発売するなど積極的な協業を行ってきた。
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WSJは今年2月に、アイビーパークの2022年の売上高が約4000万ドルに落ち込み、前年実績の半分以下となったほか、アディダス社内で予想されていた2億5000万ドルを大きく下回ったと事業の不振を報じていた。アディダスのアイビーパーク事業は赤字だが、ビヨンセは年間約2000万ドル(約26億円)の報酬を得ているという。
同じくアディダスとビヨンセのパートナーシップ解消について報じたザ・ハリウッドリポーター(The Hollywood Reporter)誌によると、解消の背景について「アイビーパークとアディダスの間に大きなクリエイティビティの違いが生じた」とし、「ビヨンセは自分のブランドを取り戻し、自身の自由なクリエイションを維持することに意欲的である」と伝えている。
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