東急 渋谷開発本部 坂井洋一郎事業部長
Image by: FASHIONSNAP
東急および東急不動産が、100年に1度とも言われる渋谷の大規模再開発についての記者発表会を開催した。発表会では、渋谷のまちづくり戦略「Greater SHIBUYA 2.0」のほか、2社が開発を進め2024年までに竣工・開業予定となっているプロジェクトについての最新情報が公開された。
渋谷区では、2012年の渋谷ヒカリエ開業を皮切りに、渋谷駅周辺地区の大規模再開発が進行している。人の流れの増加を目指して「Greater SHIBUYA 1.0」を掲げ、2018年には「渋谷ストリーム」、2019年には新生「東急プラザ渋谷」を開業。再開発開始当初の2012年と比べて渋谷駅の乗降客数が約10%増加するなど一定の成果が見られたことから、事業を次のフェーズとなる「Greater SHIBUYA 2.0」に移行している。
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今回東急は、「働く」「遊ぶ」「暮らす」の3要素を融合した「渋谷型都市ライフ」の実現を目指す「Greater SHIBUYA 2.0」の一環として、広域渋谷圏における新たな取り組み「PROJECT LIFE LAND SHIBUYA」を公開。今後は、広域渋谷圏の持つ「価値創造力・発信力・多様性」といった魅力を高めていくため、イベントと屋外広告物を連動させた「都市のメディア化」などを通して、新規プロジェクト開発だけではなく既存コンテンツの運営にも注力していく。そのほか、神宮前交差点付近に建設している新施設の名称(東急プラザ原宿「ハラカド」)と代官山の新複合施設「フォレストゲート代官山(Forestgate Daikanyama)」の詳細、東京都初となる代々木公園のPark-PFI計画についても発表。あわせて、渋谷駅東口エリアで計画しているビルの名称が「渋谷アクシュ(SHIBUYA AXSH)」に決定したことも明らかになった。現在渋谷区では「Greater SHIBUYA 2.0」として、「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」を含む5つの新規プロジェクトが進行しており、2025年2月までに全施設が開業する。
商業施設の開業が相次ぐ渋谷エリアだが、売上金額ベースでは新宿エリアの3分の1、池袋エリアの2分の1程度の水準に留まっているといい、今後も新施設オープンに力を入れる。東急の渋谷開発本部 坂井洋一郎事業部長は「東急グループにとって、渋谷は創業以来の最重要拠点。渋谷の魅力向上に向けて、地域の皆様、行政機関、他事業者と協力しながら街づくりを更に加速させていく」とコメントした。
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