「ラコステ(LACOSTE)」のスニーカーが、若い世代を中心に人気を集めている。アイコニックなコート系スニーカーではなく、新作スニーカー「L003 NEO」をはじめとしたボリュームのあるスニーカーが特に支持を得ており、直近3ヶ月のダッドスニーカーの売上は昨年比で倍増。スニーカーからラコステのアイテムを手に取る若者が増えていることから、新規顧客の獲得に繋がっているという。
ラコステは、今年2月にL003 NEOを発売。テニスカルチャーからインスピレーションを受け、コートとストリートをシームレスに行き来することができるモダンなデザインと機能性と備えたモデルとして展開している。同モデルをはじめ、「ODYSSA」や「ACTIVE RUNWAY」などのダッドスニーカーは10〜20代の女性を中心に人気を集めており、担当者は、デザイン性の高さとL003 NEOの発売に伴うメディア露出の強化が売上好調に繋がったと分析している。
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反響を受けて、2023年秋冬コレクションでは、ダッドスニーカーのカラーバリエーションを豊富にラインナップ。L003 NEO(1万9250円)は、ブラックやホワイトといったユニセックスのカラーに加え、ウィメンズ向けのカラーとしてピンクを採用したモデルを揃え、L003 NEOと同様にボリュームのあるシルエットのダッドスニーカー「L-SPIN DELUXE 3.0」(1万9800円)には、新たにメッシュやヴィンテージナイロンといった多様な素材を取り入れ、よりデザイン性を重視したモデルとして展開する。また、既存顧客の支持を集めるコート系スニーカーとして、オレンジやグリーン、ブルーといったパステルカラーを配した新作「BASESHOT」(1万4300〜1万5400円/いずれも税込)を発売する。
L003 NEO(左)、ELITE ACTIVE(右)
また、2023年秋冬コレクションでは、ダッドスニーカー同様に若年層の支持を集めるトラックスーツをフィーチャー。今年でブランド設立から90周年を迎えることを受け、ラコステの歴史の中で、ポロシャツの次に作られたと言われているトラックスーツを、ファッション要素の強い「THE PARIS」、実用性と着心地の良さを追求した「THE JOGGER」、スポーツライン「THE SPORTSUIT」の3つのラインに分けて展開。昨シーズンに登場し、ストリートファッションを好む若者の人気を集めているというモノグラム柄のジャカード織を採用したモデルをはじめ、アーカイヴのブランドタグを側面にあしらったものや、オーガニックコットン生地にエコダイで染めたもの、肘部分に小物を収納するためのファスナーポケットを付属したものなど、さまざまな世代やライフスタイルのニーズに合わせたトラックスーツを揃える。これまで、トラックスーツはワンシーズンで1〜2型のみを展開していたのに対し、次シーズンでは6〜7型をラインナップする。価格帯は、トップスが2万2000~3万9000円で、ボトムスが1万7000~2万4000円(いずれも税込)。
(左から)「THE PARIS」、「THE JOGGER」、「THE SPORTSUIT」
また、秋冬アイテムの展開に伴い、昨年11月に渋谷店と京都店限定でスタートしたカスタムサービス「MY LACOSTE CUSTOMIZATION」をアップデート。従来は胸元のワニのパッチのみをカスタムできたのに対し、新たなサービスでは、選べるパッチの種類を増やし、襟と袖口のカラーを選ぶことができるほか、裾に8文字まで好きな文字を入れることが可能になる。同サービスは、8月から公式オンラインストアでスタート。直営店では、iPadを使用したサービスとして、8月下旬頃の導入を予定している。
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