Image by: FASHIONSNAP
「シーイン(SHEIN)」が米国・ロサンゼルスのデザイン学校 Fashion Institute of Design & Merchandising(以下、FIDM)に奨学金制度を設立した件で、同校の生徒から抗議の声が上がっている。
シーインとFIDMは、今年5月にパートナーシップの締結および奨学金の設立を発表。シーインが12人の在校生に4万ドルの奨学金を提供し、プログラムの一環として同社のプラットフォームで販売されるコレクションを制作するという。
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発表を受け、シーインが米国に安価な製品を流入していることや、著作権侵害で複数のデザイナーやブランドから訴えられているなどの理由から、在校生が抗議運動を開始。7月11日にスタートした署名活動では4310人の賛同を得た。嘆願書には「FIDMの学生がこの提携に憤慨しているのは、同校がシーインの衝撃的な人権侵害や、私たちの環境を害する製造方法を容認していることを示唆しているからだ」「ファッションの未来と持続可能性のためのキャリアを学生に教えるはずの大学が、どうして未来のことを気にしないのか?」といった声が集まった。在校生のレクシー・シルバースタイン(Lexy Silverstein)は「在校生がシーインのしていることを容認しているように見えてしまう」として自身のインスタグラムで抗議を続けている。
在校生による抗議の声は複数の海外メディアも取り上げている。FIDMの教育担当副学長であるバーバラ・バンディ(Barbara Bundy)氏は「ヴォーグ ビジネス(Vogue Business)」の取材に対し、「シーインの提供額は単年度の現金提供としては最大であり、生徒のコレクションをプラットフォーム上で販売する機会も含まれている"実地訓練”だと考えている」と釈明している。
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