Image by: 金沢21世紀美術館
デジタルテクノロジーと人間の関係から生まれる可能性や、変容した未来の生活について考えるアート展「DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット) ―次のインターフェースへ」が、金沢21世紀美術館で開催される。アーティストや建築家、科学者、ファッションデザイナー、プログラマーなど多様な領域から11カ国23組29人が参加し、ファッションの領域からはウィッグアーティストの河野富広、森永邦彦が手掛ける「アンリアレイジ(ANREALAGE)」、「ハトラ(HATRA)」を手掛ける長見佳祐とAIを用いたデジタル作品や彫刻を発表するアーティスト 岸裕真のユニットが展示を行う。会期は、10月7日から2024年3月17日までで、1月上旬に一部展示替えを行う。
同展は、AI、メタバース、ビッグデータといったテクノロジーにアートの視点から焦点を当て、これらのテクノロジーがどのように進化し、未来の人間の生活や感性にどのような影響を与えるかを予見する作品を展示。衣食住を含めた総合的な暮らしの可能性も提案する。新たなテクノロジーが、生活の質や経験にどのような変化をもたらすかの可能性を探り、鑑賞者自身のライフスタイルや意識を見直すきっかけを提供するという。
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展覧会は、「1.GAMEの新しい見方:Play-Theater」、「2.衣:デジタルを身につける」、「3.住:環境/デジタル」、「4.食:データを摂取する」、「5.AIと生きる:AIがどこまで人間性を獲得できるか」、「6. デジタルを買う:デジタルの中の新しい物質性」、「7. データと新しい表現:絵画・インスタレーション」、「8. ラディカル・ベタゴジー(新しい教育学)」の8部構成。
「2.衣:デジタルを身につける」では、河野が2020年のパンデミック時に制作したウィッグのARフィルターを発展させた作品を披露。アンリアレイジは、長らくデジタルとファッションの関係について取り組んできたブランドの現在地を紹介する。HATRA+Yuma Kishiは、独自にチューニングしたMaryGPT、ChatGPT、人間の三者による対話システムと、それらの関係についての衣服を介した問い直しを行うという。
Image by: © Tomihiro Kono&konomad
このほか、ロンドンとベルリンを拠点に活動するアーティスト集団Keikenや建築系スタートアップ会社VUILD、東京大学の池上高志研究室、アーティストのスプツニ子!やデイヴィッド・オライリー(David OReilly)などが作品を発表する。
関連プログラムとして、10月7日、8日には、金沢21世紀美術館館長の長谷川祐子や池上高志ら参加アーティストが登壇する「デジタル時代における、アートと都市に関するシンポジウム」を実施。10月14日には渋谷慶一郎と池上高志によるGPTを使用した2台のアンドロイドによる対話劇「IDEA ― 2台のアンドロイドによる愛と死、存在をめぐる対話」を開催する。
◾️DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット) ―次のインターフェースへ
会期:2023年10月7日(土)~2024年3月17日(日)※河野富広は全会期。ANREALAGEは2023年10月7日〜2024年1月8日(会期前半)。HATRAは2024年1月13日〜3月17日(会期後半)。
休場日:月曜日(ただし10月9日、30日、1月8日、2月12日は開場)、10月10日、31日、12月29日~1月1日、1月4日、1月9日、2月13日
会場:金沢21世紀美術館 展示室7~14、長期インスタレーションルーム、デザインギャラリーなど
所在地:石川県金沢市広坂1-2-1
開場時間:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)※当日窓口販売は閉場の30分前まで
公式サイト
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