ヨウジヤマモトがグローバル展開を加速 NYソーホーに13年ぶりに出店
オープン以来、売上は順調
Yohji Yamamoto New York Wooster 店内
Image by: Yohji Yamamoto Inc.
Yohji Yamamoto New York Wooster 店内
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ヨウジヤマモトがグローバル展開を加速 NYソーホーに13年ぶりに出店
オープン以来、売上は順調
Yohji Yamamoto New York Wooster 店内
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「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」が、ブランドの世界観を表現する路面店「Yohji Yamamoto New York Wooster」を、ニューヨークのアートとファッションの中心地であるソーホー地区にオープンした。新店舗では、OMO(Online Merges with Offline)のコンセプトを取り入れ、ブランドのファンに新たな体験を提供している。(文・高山純)
13年ぶりのNY出店、コロナ禍で計画遅れも
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今年9月に開店した新店舗はWooster Street 52番地の視認性の高い角地に位置し、約150平方メートルのスペースを構えている。店舗のデザインは山本耀司の監修。外観では25メートルに及ぶ長いファサードを活用し、ソーホーの街並みに溶け込むデザインとなっている。
ニューヨークへの出店は13年ぶり。コロナ禍以前よりニューヨークにおける新店舗オープンを模索していたが、コロナ禍の影響もあり、準備が本格化したのは2021年の米国法人Yohji Yamamoto America Inc.の設立以降。物件探しや賃貸借契約、コンセプトデザインや内装などは予定よりも長期化していた。
展開ブランドはヨウジヤマモトをはじめ、「ディスコード ヨウジヤマモト(discord Yohji Yamamoto)」「ワイズ(Y's)」「リミ フゥ(LIMI feu)」といったヨウジヤマモト傘下のブランドアイテムに加え、「アディダス オリジナルス(adidas Originals)」とコラボレーションしたスタンスミスや、コロナ禍で評判だったホームラインの「ヨウジヤマモト メゾン(Yohji Yamamoto MAISON)」もラインナップしている。
Image by: Yohji Yamamoto Inc.
OMOのコンセプトの導入により、店外からも目立つ大型のLEDパネルを通じてショーの映像を流しているほか、一部のフィッティングルームにも一面LEDパネルを配置し、山本耀司のデッサンとフォトグラファーのTAKAYの作品が融合した映像を公開するなど、デジタルの表現の幅を広げ、リアルとの境界をなくす体験を提供。また、大阪の「WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO OSAKA」や青山の「Yohji Yamamoto 2」 にも導入されているビーコンをニューヨーク店にも設置し、音楽や映像のダウンロードを可能にした。今後はオンラインブティック「THE SHOP YOHJI YAMAMOTO」との連携をはじめとしたオムニチャネル化の展開も進めるという。
オープニングレセプションは11月15日に開催。滋賀県から招かれた和菓子屋「叶 匠壽庵」によるヨウジヤマモトのロゴ入り和菓子は来場者から特に好評だった。
Image by: Jun Takayama
Image by: Jun Takayama
山本耀司も思い入れのある米国市場の可能性
ニューヨークはアメリカの中でもファッション感度が高い町として重要な市場の位置付け。デザイナーの山本耀司も1981年のパリコレクションデビューに続いて1982年のブランド草創期にショーを行ったことがある思い入れのある土地でもあるという。
今回のオープンは新たなファンの獲得に加え、ニューヨークの旧店舗を記憶しているファンからの期待にも応える形となり、オープン以来売上は順調。特に近年は国内外における店舗のオープンやリニューアルが続いたこともあり、ヨウジヤマモトブランドとしての勢いを維持しつつ米国市場においても影響力を高めていきたいという。
米国法人設立以降、北米市場におけるプレゼンスの向上を狙い、ブランド再展開にあたってニューヨークの新店舗は重要なマイルストーンだ。今後も店舗展開には前向きな姿勢を示しており、ロサンゼルスをはじめとする主要都市への拡大を視野に入れている。
ニューヨークはデザイナーの山本耀司にとっても歴史のある特別な場所であり、ブランドの新たな章を予感させる展開となっている。ニューヨークの地で新たな挑戦を続けるヨウジヤマモト。新コンセプトのWooster Street店は、ブランドの革新と成長の礎となり、米国における新たな一歩となった。
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