Image by: yoshiokubo/FASHIONSNAP
「ヨシオクボ(yoshiokubo)」のスニーカー「ジェローシューズ」が好調だ。2024年春夏コレクションで初登場した同シューズのオーダー数は、第2弾となった2024年秋冬コレクションで前シーズン比100%増と伸長。好評を受け2025年春夏コレクションでも第3弾として1型2色をラインナップしたが、同30%増と右肩上がりの人気を見せている。
ヨシオクボは、オートクチュールデザイナー ロバート・デニス(Robert Dennis)の元で4年間キャリアを積んだ久保が2004年に始動。「今まで見た事のないパターンやディテールを追求したい」という想いを込めたコレクションを展開している。2017-18年秋冬シーズンには、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」が新進デザイナーを支援するプログラムに選出され、ミラノでコレクションを発表。2023年春夏コレクションを最後にランウェイ形式での新作発表を一旦ストップし、新たな発表の形を模索している。
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Image by: yoshiokubo
「ジェローシューズ」は、2024年春夏コレクションのシーズンテーマ「混濁―Kondaku―揺らぎ重なる凉爽服 」に合わせ、靴の下半分に樹脂加工を施すことによって波打つ水面の清涼感を表現。複数の樹脂を絶妙な配合で混ぜ合わせることで、シューズ本体が透けて見える透明感と独特な質感を実現した。樹脂が固まるまでに丸一日ほどの時間を要するというが、「その間、気泡やゴミが入らないように注意しながら空気にさらす必要があるため、製作にかなり神経を使う。上がってきたサンプルを見て、ここまでのクオリティで仕上げてくれた生産工場さんに感謝したい」と担当者。
Image by: yoshiokubo
デザイン性だけでなく、実用性にも優れている点も人気の要因と言えそうだ。ソール部分が全て樹脂でコーティングされていることで、雨にも強く、汚れに気を使うことなく着用できる。また、クッション性の高いソールを備えていることで、長時間の着用でも疲れにくい点も強みだという。
価格はシーズンによって異なるものの、3万〜4万円程度。「『ナイキ(NIKE)』や『アディダス(adidas)』など、スポーツブランドのスニーカーと比べるとやや高価ではあるが、デザイナーズブランドのシューズの中では比較的リーズナブルな価格であるところも人気に寄与していると思う」(担当者)。
同ブランドは、前シーズンまでの好評を受けて2025年春夏コレクションで第3弾の「ジェローシューズ」を発表。トレイルランニングシューズをベースに、同系色の樹脂コーティングを施した。担当者は「今後もシューズの形や素材を変えながら、ブランドの定番シューズとして展開していけたら」とコメントしている。
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