「古着でいいや、と言われない服」　元乱痴気バイヤーが手掛ける新ブランドがデビュー

FASHION

NAMの2025年春夏コレクション

Image by: NAM

　ディレクターの難波佑馬が手掛けるメンズウェアブランド「ナム（NAM）」が2024年秋冬シーズンにデビューした。デビューコレクションは、大阪のセレクトショップ rroommやIMA:ZINEといった地方の個人店を中心に取り扱っている。

　難波は、東京と神戸で展開しているセレクトショップ乱痴気（LANTIKI）で長年ディレクションやバイイング、生産管理など幅広い業務を担当した経験を持つ。ナムでは、アメリカ古着やヴィンテージアイテムのディテールに着想したデザインやシルエットに、古着には通常見られないギミックを加えることで違和感を演出。古着のディテールの再現を目指すブランドは多いが、そうではなく、大の古着好きだという難波の目線で古着の魅力を解釈し表現に落とし込んでいる。そうした古着マニアの目線とセレクトショップのバイヤーの目線を掛け合わせ、「古着でいいや、と言われない。新しいブランドのかたち」を目指しているという。

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　シーズンテーマは設けず、その時作りたいものをバリエーションを拡げながら展開。アウトラインに膨らみを持たせたトランペット型のオリジナルデニム「Trumpet Denim」（4万9500〜5万9400円）は、オパール加工で生地を溶かしてダメージを表現したものや、ヴィンテージ加工の上から箔プリントを施し経年変化を楽しめるものなど、さまざまなバリエーションを揃える。

　2025年春夏シーズンは、新作のホルン型のワイド七分丈パンツ「HORN DENIM」を発表し、パンツ類を充実させた。このほか、第二次世界大戦時のドイツ陸軍のテント柄をモチーフにデザインしたオリジナルのカモ柄のサーマルトップス（2万2000円）やフーディー（2万8600円）、日焼け加工を施したスウェット類（3万8500円）などをラインナップしている。2024年秋冬のジャケットや、2025年春夏のシャツやパンツ類には、シリコンジェルを手作業で熱圧着させてスタッズを表現した。セカンドコレクションの2025年春夏シーズンは、2025年2〜3月ごろのデリバリーを予定している。