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三越伊勢丹HD26年3月期、3期連続で営業利益が過去最高 今期もリモデル推進

 三越伊勢丹ホールディングスが2026年3月期の連結業績を発表し、総額売上高は前期比0.3%減の1兆2995億円、営業利益は3期連続で過去最高更新となる同4.9%増の800億円で着地した。

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 日中関係の冷え込みなどの外部環境要因を背景に、海外顧客による総額売上高は国内百貨店計で同16.0%減の1481億円と落ち込んだが、国内顧客による売り上げがカバーした。主に2025年4〜9月のマイナス分が影響したが、来訪元の国・地域の多様化が進んだほか、海外顧客向けアプリ「MITSUKOSHI ISETAN JAPAN」ではリワードをフックに会員数が拡大し、2025年3月の導入から2年で88万人を獲得した。

 営業利益の過去最高記録更新の背景には、伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店の基幹3店を中心としたリモデルが要因の一つにある。リモデルにより百貨店の売り場として活用する面積は2025年3月期比で12%減少した一方、1平米あたりの売上高は同12%増えたという。リモデル対象の売り場の合計売上高も2桁伸長。販売管理費は前年から46億円減少した。

 今期の総額売上高は1兆3500億円(同3.9%増)を掲げる。海外顧客による売上高は昨年10月以降は回復基調にあり、足元の商況も堅調に推移していることから、4〜9月の売上高の比重を高め、国内百貨店計で1兆1906億円(同3.5%増)を目指す。営業利益は4年連続で過去最高更新となる815億円(同1.8%増)を見込む。

 営業利益過去最高更新を目指しながら、今期は戦略的にリモデル投資を拡大。百貨店リモデルおよび機能・コンテンツ拡充に前期から29億円増やし、165億円を投資する予定だ。そのうち店舗別売上高1位の伊勢丹新宿本店の投資額は50億円水準を計画する。

 細谷敏幸 取締役代表執行役社長CEOは「売上効率が良い売り場は広げ、悪い売り場は狭めるというリモデルばかり進めると、つまらない百貨店になる」と危惧し、今期から従来の商品領域に縛られず、新商品・サービスを生み出す新組織「ゼロMDグループ」を立ち上げ、海外顧客を含む集客力向上に向けて独自性を追求する。第1弾として、伊勢丹新宿本店本館地下1階の洋菓子売り場を19年ぶりに一新し、5月20日から来年3月まで段階的にリニューアル。約23ブランドを新たに導入するほか、実演MDを拡充する。本館2階のフレグランス売り場もリモデルし、国内最大級となる60ブランドを集積する予定。日本初上陸ブランドも揃える。

 現在は「百貨店業で得た収益力や集客力をグループ会社にも波及させていくフェーズ」とし、今期中にグループ関連事業の顧客IDを三越伊勢丹IDに統合を開始する予定。こういったグループ内連携を増やしていくことで収益化につなげ、将来的には連結営業利益1000億円超を視野に入れる。

最終更新日:

■三越伊勢丹ホールディングス 2027年3月期連結業績予想
総額売上高:1兆3500億円(前期比3.9%増)
営業利益:815億円(同1.8%増)

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