

ワコールのコンディショニングウェアブランド「シーダブリュー・エックス(CW-X)」が、ターゲットを一般層に拡大し、好調に推移している。昨年3月にロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手を起用したことで認知が拡大。これを受け、より汎用性が高いパーツアイテムの提案を打ち出したところ、ワコールの2026年3月期通期の売上高は前年比18%増を記録。大谷選手の愛用品として訴求した「5本指ソックス」(2530円)の売り上げは同105%増のヒット商品となっている。
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シーダブリュー・エックスは、ワコール人間科学研究開発センターが、テーピングの原理をタイツに組み込むという発想をもとに1991年に開発。身体の動きをサポートする機能性ボトムや、運動時のバストの揺れを軽減するスポーツブラなどをラインナップしている。現在ブランドのアドバイザリーパートナーを務めるイチロー氏を筆頭にアスリートが愛用したことで、スポーツ選手や運動を習慣化している人を中心に支持を集めている。
従来の主力であったフルタイツは、中心価格帯が2万円台と一般層にとって購入ハードルが高かった。しかし、ランニングカルチャーの流行を筆頭に運動人口が増え、ウィメンズアイテムを求める要望も上がっていたことから、近年は運動文脈に限らず「体を動かすすべての人」をターゲットに設定。2000〜5000円台を中心とした部位別のサポートアイテムを強化したところ、悩みや目的が明確な部分別の提案がはまり、初心者のエントリー商材となっている。販売チャネルをアルペンやゼビオといったスポーツ量販店だけでなく、百貨店やイオンのようなGMS(総合スーパー)、ゾゾタウンなどのECに多角化したことも寄与した。
売り上げをけん引するのは、独自テーピング設計を採用した「アームサポーター」(4950円)。今年の「World Baseball Classic(WBC)」でトップアスリートたちが着用したことで認知が向上し、3月単月の売り上げは前年比519%増と大きく伸長した。
加えて、大谷翔平選手を起用した大規模なプロモーションが奏功。「5本指ソックス」は店頭やオンラインで「大谷選手愛用」を打ち出したところ、競技層と一般層の双方を取り込み、単月で4500万円以上を売り上げる月もあったという。
そのほか、膝・ふくらはぎといったパーツ別のアイテムの人気が拡大。ブランド担当者は「重ね着や着脱のハードルが低いことから日常的なシーンにも取り入れやすく、“運動ガチ勢”ではない方の新規購入が目立っている」と説明する。立ち仕事の多い販売員や、むくみ対策を求めるビジネスパーソンの需要も拡大している。また、パーツ別のアイテムを体験してから、サポートタイツ等の高付加価値商品にシフトすることも少なくないという。
今後は、運動の前後を支えるリカバリーウェア「アンドリカバリー(& RECOVERY)」ブランドのCX-Wシリーズを「24時間コンディショニング」として提案を強化。競技層への訴求では野球とランニングを軸に据え、引き続き大谷選手とイチロー氏を起用するほか、今年4月には青山学院大学女子駅伝チームとパートナーシップを締結した。一般層へのアプローチでは、ウィメンズのスポーツブラのプロモーションに、みちょぱを起用。ユーザーを拡大し、さらなる成長を目指す。
最終更新日:
■CW-X:公式サイト


大谷選手の「愛用」でヒットした5本指ソックス

みちょぱを起用した2026年春夏キャンペーンのヴィジュアル

みちょぱを起用した2026年春夏キャンペーンのヴィジュアル

みちょぱを起用した2026年春夏キャンペーンのヴィジュアル

パートナーシップを締結した青山学院大学女子駅伝チーム
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