サイモン・ホロウェイ、栗野宏文
Image by: dunhill

サイモン・ホロウェイ、栗野宏文
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「ダンヒル(dunhill)」が、ダンヒル銀座本店でクリエイティブ・ディレクターのサイモン・ホロウェイ(Simon Holloway)とユナイテッドアローズ 上級顧問である栗野宏文のトークショーを開催した。同イベントは、現在同店で開催されている特別展示「dunhill Heritage and Leather Goods Exhibition」の一環として行われたもの。対談では、「クラフトマンシップ、機能、エレガンス」をテーマに、今の時代における「真のエレガンス」の正体について対話が繰り広げられた。
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対話の核となったのは、現代におけるエレガンスの定義。栗野が提示した「エレガンスには時にノイズが必要」という持論に、ホロウェイは深く共感を示した。「あまりに静かすぎると、退屈になってしまう。ラルフ ローレンのニューヨークでの仕事から学んだことのひとつは、物事を少し動かすことで、見慣れた古典的なものが突然新鮮に見えるということ」と語るホロウェイは、美しいネイビーブレザーやグレーのスーツといった定番の中に、意外な色や素材のノイズを見つけることが新鮮さを生むと説明。その一例として、カシミア糸にあえてブラックのリネン糸を加え、チャーミングな犬のインターシャを施したスプリングコレクションのニットを挙げ、見慣れたクラシックに予想外の素材や物語を少しだけ介入させることで生まれる魅力を熱弁した。
話題は、この日栗野が身につけていた新作のレザーバッグ「アルフレッド(Alfred)」にも及んだ。同アイテムは、約120年前のモータリティーズの時代に作られた伝統的な英国式ハンドル、1920年代のアール・デコ期を象徴するライターの意匠からインスパイアされたスライドロック、そして二つのコンパートメントからなるコンテンポラリーなシルエットという、ダンヒルの過去・中期・現代を一つに融合させている。ホロウェイは「設計するにあたって私たちが目指したのは『新しいブリーフケース』でした。マスキュリンでありながらシンプルで、使い手の負担にならない。それでいて、きわめて際立った特徴を持つ一品に仕上げたかった」と製作の舞台裏を明かした。
また、生涯の顧客であったウィンザー公の着こなしや、タキシードをステージ衣装にしたブライアン・フェリーのスタイルを引き合いに出し、「ロックとロイヤルティの衝突、クラシシズムとクリエイティビティの緊張感こそが英国らしさの本質であり、ダンヒルが体現しようとしている精神だ」とブランドのアイデンティティを定義した。
最後にホロウェイは、現代の若い世代やミュージシャンたちが自らの意思でテーラリングの喜びを再発見している現状に触れ、「私が今日作るすべてのものは、10年後も50年後も、誰かがそれを手に取り美しいと感じてほしいという意図のもとで作られている。古典的なものの中に新しさを発見し続けたい」と語り、アーカイヴから学びながらも常に進化を続けるメゾンの姿勢を示してトークを締めくくった。
なお、ダンヒル銀座本店では、ブランドのレザーアイテムの伝統と、英国クラフトマンシップの現代的な表現に焦点を当てた特別展示「dunhill Heritage and Leather Goods Exhibition」を6月28日まで開催。新作レザーコレクション「アルフレッド(Alfred)」を中心に、アルフレッド・ダンヒルが手掛けた初期のラゲージやドライビングアクセサリーから、現代の洗練されたレザーグッズへと至る進化をたどる内容となっている。
最終更新日:
◾️dunhill Heritage and Leather Goods Exhibition
会期:開催中~ 2026年6月28日(日)
会場:ダンヒル銀座本店
住所:東京都中央区銀座 2-6-7
営業時間: 11:00-19:00
入場料:無料

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笠松将
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サイモン・ホロウェイ
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