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スタイリッシュなベビーカー「サイベックス」が2桁成長継続 少子化の日本でも商機

伊藤真帆

ストローラー3台

サイベックスがモデルチェンジしたプレミアムラインのストローラー

Image by: FASHIONSNAP

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サイベックスがモデルチェンジしたプレミアムラインのストローラー

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サイベックスがモデルチェンジしたプレミアムラインのストローラー

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 ドイツの育児用品ブランド「サイベックス(CYBEX)」が、日本市場で着実に成長を続けている。主力商品のストローラー(ベビーカー)はファッション感度の高いファミリーからの支持が高く、「アカチャンホンポ」ではA型・B型ともにナンバーワンのシェアを獲得。同製品を日本で展開する専門商社CTP JAPANによると、2018年の設立以来、同社の売上高は2桁増で推移しているという。

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 サイベックスは2005年に創業。当初はチャイルドシートのブランドとして誕生した。ドイツ車は基本的に、一部区間が速度無制限の高速道路として知られる「アウトバーン」での走行を前提に開発されているため、現地では安全なチャイルドシートへの関心は高く、日本におけるJAF(日本自動車連盟)に相当する「ADAC(ドイツ自動車連盟)」によるテスト結果が重要視されている。サイベックスは昨年時点でチャイルドシート全製品が「Good」以上の評価を獲得している。

プロダクト
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カーシートシリーズ

Image by: FASHIONSNAP

 本国ではチャイルドシート製品を軸に成長してきたが、2013年に参入した日本ではストローラーが主力商品。富裕層が訪れる百貨店や商業施設では、サイベックスのロゴが入ったストローラーを押すファミリーが散見される。“チャイルドシートのブランド”は、なぜ日本では“ストローラーのブランド”として成長したのか。

 その要因の一つは、いわゆる育児用品ではなく「ライフスタイルアイテム」としての訴求にある。サイベックスは「子育てというライフスタイル全体を豊かにする」といった意味合いを持つ“ペアレンティングブランド”と位置付け、親の視点を開発の重点に置く。「日本ではベビーカーを“母親が押すもの”というイメージがあるが、サイベックスでは“母親と父親が共に使うもの”がコンセプト。大人がこれまでのライフスタイルを維持しながら使えるデザインを重視している」(大石代表)。

 製品ラインは、主力ライン「ゴールドライン」と高価格帯の「プラチナムライン」を中心に販売。いずれもストローラーを押す人の姿勢が美しく見えるよう、ハンドルは高い位置で持てるように設計し、大人のライフスタイルに馴染む上質なデザイン性と配色で生活感を軽減している。日本国内では当初、プラチナムラインを支持するハイエンド層が顧客の中心だったが、日よけやサイド部分にあしらったサイベックスロゴで認知が拡大し、ゴールドラインの売り上げも積み上がるようになったという。プラチナムラインでは日本の改札を通れるサイズ感を実現した「ミオス(MIOS)」、ゴールドラインではミオスの特長をそのままに軽量化しつつ大型ショッピングバスケットを備えた「メリオカーボン(MELIO CARBON)」が売れ筋。日本の生活環境に徹底的にフィットさせた商品開発を行う海外ブランドは珍しいという。今年春以降は、輸入する製品にはSGマークも取得した上で投入している。

 今年はプラチナムラインで約5年ぶりにモデルチェンジを実施。大半モデルでサンキャノピーのカバー範囲を従来比で20〜25%拡大したほか、子どもの成長に合わせて最適な姿勢をサポートできるようフットレストを一体型に変更した。また、新作の「ミオス スタイル(MIOS - Style)」(11万円)と網棚の上や座席の足元に置けるサイズの「コヤ スタイル(COŸA - Style)」(8万2500円)のフレームに取り付けられる、新生児期向けのキャリーコット(5万5000円)を導入。モデルチェンジしたプラチナムラインは、5月に開催した伊勢丹新宿店での先行販売のポップアップでサイベックスの1店舗1日あたりの売上高の世界記録を更新したという。

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プリアム スタイル

Image by: CYBEX

 現在の販路は表参道に構える旗艦店のほか、ベビー・キッズ用品専門店や百貨店の売り場など。ベビー業界全体の販売チャネルの種類は比較的限定的で、一定の範囲に集約されているものの、サイベックスはその中で着実にシェアを拡大してきた。日本は少子化が進むが、大石代表は「出生数が年間70万人を切ったとはいえ、世界的に見ればこれだけ大きな出生数を持ち、GDPが世界4位という豊かな市場は他にない。日本国内の目線では厳しいマーケットに映るかもしれないが、世界的に見れば非常に豊かな市場」と捉える。また、「日本人は製品を見る目が厳しい。それをサイベックスは高く評価している。日本のユーザーが求めるものに応える製品を提供したいという姿勢が、サイベックスの経営層に明確にある。日本市場が求めるものをドイツ本社に伝え、ドイツ側が製品開発に投資して供給してくれるという良いサイクルが生まれているので、今後も期待に応える製品を届けていきたい」と、日本市場で展開を強化する理由を明かした。

 大石代表はチャイルドシートをはじめ、拡充しているベビーキャリアなど周辺製品にも伸びしろがあるとし、ワンストップでアイテムを揃えることができるブランドを目指すという。

最終更新日:

FASHIONSNAP 編集記者

伊藤真帆

Maho Ito

東京都出身。高校時代に編集者を志し、デザインもわかる編集者を目指して美術系専門学校でグラフィックおよびウェブデザインを学ぶ。ウェブメディア「ORICON STYLE(現・ORICON NEWS)」で編集を経験後、カナダでのワーキングホリデーを経て、2014年にレコオーランドに入社。ライフスタイル領域をメインに担当後、現在はシニアエディターとしてデスク業務のほか、セレクトショップや百貨店・商業施設、ECといった小売関連企業を中心に取材。企業のトップに取材する連載「トップに聞く」を担当している。一児の母。趣味はボードゲームと謎解き。

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