
ファッション・アパレル業界に特化した求人サイト「READY TO FASHION」では、掲載求人データをもとに、アパレルMD(マーチャンダイザー)の平均年収、月給を算出しました。
職種や役職別の給与データとあわせて、高年収求人に見られる特徴についても解説します。これからアパレル業界を目指す方はもちろん、 MD(マーチャンダイザー)としてキャリアアップや年収アップを目指している方も、ぜひ参考にしてみてください。
目次
MD(マーチャンダイザー)の平均年収・月給

MD(マーチャンダイザー)の平均年収は約452万円、月給は約38万円
READY TO FASHION掲載の求人情報をもとに集計した結果、MD(マーチャンダイザー)の平均年収は452.2万円、平均月給は37.7万円となりました。中央値は年収449.4万円、月給37.5万円となっており、平均値との開きは小さいことから、一部の高年収求人に大きく左右されていないことが分かります。

【業種別】平均給与の比較

業種別に平均年収を比較すると、最も高かったのはBtoB企業(538万円)でした。次いで小売・リテール企業(446.7万円)、メーカー(361.8万円)という結果となりました。
BtoB
平均年収:538万円(中央値518.8万円)平均月給:44.8万円(中央値43.2万円)
BtoB企業のMDは、アパレルブランドや小売企業を顧客とし、商品の企画提案から販売計画の立案までを担うケースが見られます。特に、OEM/ODM企業では、市場やトレンドの分析、商品企画、原価設定、クライアントへの提案、生産部門との連携など、幅広い業務を担当する求人が目立ちました。このように、商品企画だけでなく営業や原価管理の要素も含まれることから、専門性や責任範囲が広く、比較的高い年収水準につながっている可能性があります。
小売・リテール
平均年収:446.7万円(中央値443万円)平均月給:37.2万円(中央値36.9万円)
小売・リテール企業のMDは、自社ブランドや店舗の売上最大化を目的に、商品の仕入れ計画や販売計画、在庫コントロールなどを担当します。販売実績や市場動向を分析しながら、シーズンごとの商品構成や投入数量を決定することが主な役割です。
事業の中心である商品戦略を担う重要なポジションですが、BtoB企業のように取引先への提案や受注獲得を担うケースは比較的少ないため、年収水準はBtoB企業とメーカーの中間に位置する結果となりました。
メーカー
平均年収:361.8万円(中央値348万円)平均月給:30.2万円(中央値29万円)
メーカーのMDは、自社商品の企画・開発に関わりながら、商品ラインナップの構成や販売計画の立案を担当します。一方で、商品企画や生産管理などの専門部署と役割が分かれている企業も多く、MDが担当する業務範囲は企業によって大きく異なります。
また、今回の集計では中小規模のメーカー求人も多く含まれていたため、企業規模や組織体制の違いが給与水準に影響している可能性があります。その結果、BtoB企業や小売・リテール企業と比較して年収水準が低い結果となりました。
【領域別】平均給与の比較

アパレル業界におけるMD(マーチャンダイザー)の求人は、その役割や担当領域によって、大きく「管理職MD」「ブランドMD」「EC MD」の3つのタイプに大別されます。
これら領域別に年収中央値を比較すると、最も高かったのは管理職MD(550万円)でした。次いでブランドMD(475万円)、EC MD(350万円)という結果となり、管理職MDとEC MDでは約200万円の差が見られました。
管理職MD
平均年収:573.3万円(中央値550万円)平均月給:47.8万円(中央値45.8万円)
管理職MDの求人では、商品戦略の立案だけでなく、MDチームのマネジメントや予算管理、売上計画の策定などを担うケースが多く見られました。MDとしての商品知識や数値分析力だけでなく、組織運営や人材マネジメントの経験も求められるため、責任範囲が広い傾向にあります。そのため、今回の集計でも最も高い給与水準となりました。
ブランドMD
平均年収:475.7万円(中央値475万円)平均月給:39.6万円(中央値39.6万円)
ブランドMDは、自社ブランドの商品構成や販売計画を設計する役割を担います。市場のトレンドを分析し、売れ行きを予測しながら、商品の価格や売り出すタイミングを決めます。ブランドの売上や利益を左右する、とても重要なポジションです。商品企画担当や生産管理、販売部門などと連携しながらブランド全体の商品戦略を担うため、専門性の高い職種といえます。その結果、ブランドMDは比較的高い給与水準となりました。
EC MD
平均年収:385.4万円(中央値350万円)平均月給:32.1万円(中央値29.2万円)
EC MDは、ECサイトにおける売上最大化を目的に、商品展開や販促計画、在庫管理などを担当します。企業によってはEC運営やモール運営、デジタルマーケティング業務を兼務するケースも見られました。
一方で、今回集計したEC MD求人には、ブランド全体の商品戦略を担うMDだけでなく、EC担当者や運営担当者に近いポジションも含まれています。そのため、ブランドMDや管理職MDと比較すると給与水準は低い結果となりました。また、平均年収(385.4万円)と中央値(350万円)の差が比較的大きいことから、一部の高年収求人が平均値を押し上げている可能性も考えられます。
調査概要
調査方法:READY TO FASHION掲載の MD(マーチャンダイザー)に関する求人から算出調査日程:2026年5月15日調査対象:READY TO FASHION掲載の MD(マーチャンダイザー)に関する求人サンプル数:667件
三谷温紀(READY TO FASHION MAG 編集部)
2000年、埼玉県生まれ。青山学院大学文学部卒業後、インターンとして活動していた「READY TO FASHION」に新卒で入社。記事執筆やインタビュー取材などを行っている。ジェンダーやメンタルヘルスなどの社会問題にも興味関心があり、他媒体でも執筆活動中。韓国カルチャーをこよなく愛している。
最終更新日:
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