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ミュウミュウやSNSから広がる足元レイヤード 「レーストングソックス」人気のワケ

河合華子

 夏の足元につきものの「汗ムレ」や「靴擦れ」。そんな悩みを解消しつつ、足元レイヤードの中心アイテムとして人気を博しているのが「レーストングソックス」だ。足の不快感や靴擦れを防ぐ機能性を持ちながら、さりげなくプラスできるレースの甘さや抜け感が魅力。バレエコアやランジェリーコア、シアーなY2Kスタイルといった昨今のトレンドとも親和性が高く、取り扱うメーカーが増えている。単に悩みを解消するグッズにとどまらず、ファッションアイテムとして定番化したレーストングソックスのトレンド背景を深掘りした。

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レーストングソックスはいつから夏の定番に?

 国内生産にこだわる大手靴下専門メーカーのタビオ(Tabio)では、レーストングソックス「サンダルガード クッションレースタイプ」(880円)を販売している。

【サンダルガード】クッションレースタイプ 880円

Image by: Tabio

【サンダルガード】クッションレースタイプ 880円

Image by: Tabio

靴下屋 サンダルガード クッションレースタイプ 各880円

 タビオの担当者によると、現在では人気アイテムとして定番化しているが、レーストングソックスは2007年頃から、類似のトングソックスに関しては2004年からいち早く取り扱いを始めている。その後、市場に浸透し始めたのは2018〜2019年頃だという。「下駄に合わせて良かった」という購入客の声からSNSでバズが生まれ、下駄の硬さに対するクッション性や吸水速乾機能付きという快適性と、浴衣にも合うレースの華やかな見た目が注目されたのがきっかけだ。以降も、毎年のように公式での発信や購入者自身のSNS投稿が広がり、次第に夏の定番アイテムとして定着してきた。

 担当者は「2022年頃には他社からも同様のアイテムが展開されるようになり、トングソックスというジャンル自体が夏のアイテムとして確立されていった印象です」とコメント。同社では現在、レースソックス以外にも、ニット素材のトングタイプや指部分だけ保護するタイプ、つま先が露出したトレンカソックスなど、機能性とファッション性を備えた「パーツソックス」を多数展開している。売れ行きについて同社は「本商品単体では前年から大きな変動はないものの、レースアイテムを含むパーツソックス全体では、年々お客さまの認知度が高まり、着用シーンの広がりとともに売上も好調に推移している」と語る。

 また、タビオは今年から類似カテゴリのアイテム名を変更。従来の「トングソックス」から「サンダルガード」に刷新したことで、「サンダルを履く際のお悩みに寄り添うアイテムだと、より直感的に気づいていただけるようになった」という。

ミュウミュウのランウェイや、レースの流行もトレンドを後押し

 タビオ担当者は、「足元まで抜かりなくスタイリングするレイヤードコーデの人気や、世代を問わず支持されているレースアイテムの流行も追い風になっているのでは」と話す。

 例えば、「ミュウミュウ(Miu Miu)」の2025年春夏コレクションでは、甲だけのソックスをトングサンダルやスライドサンダルに合わせるスタイリングが披露された。若者から大人世代まで幅広い層から支持されるブランドのランウェイに登場したことも、足元レイヤードが注目されるきっかけの一つになったといえるだろう。

ミュウミュウ 2025年春夏コレクション
ミュウミュウ 2025年春夏コレクション

ミュウミュウ 2025年春夏コレクション

 さらに近年、レースを取り入れたファッションが支持を得ている。バレエにインスパイアされた「バレエコア」や、下着の要素を取り入れた「ランジェリーコア」といったトレンドスタイルと相性が良く、コーディネートの一部に取り入れることでフェミニンな印象を演出できる。

 こうしたトレンドを背景に、レーストングソックスを扱う各メーカーは、「足を守る」という機能性はもちろん、デザイン性を重視。サンダルやパンプスと合わせて抜け感を出すスタイリングや、カジュアルなデニムコーデの足元にあえて華やかなレースをプラスした着こなしなど、幅広い楽しみ方を発信している。

スリーコインズやダイソーなど、プチプラブランドまで拡大

 近年は、手頃な価格帯のブランドまで、レーストングソックスの取り扱いが広がっている。パルグループの雑貨業態「スリーコインズ(3COINS)」では、「クッション付きレーストングソックス」(330円)を販売。今年の6月に発売してから取材時点(2026年8月10日)までの販売数は、約4万5000点を記録し、すでに前年比108%と好調を見せている。担当者は「昨年も反響のあったアイテムのため、再販を心待ちにしていたお客さまもいらっしゃったのだと思います」とコメントしている。

クッション付きレーストングソックス 330円

Image by: 3COINS

クッション付きレーストングソックス 330円

Image by: 3COINS

3COINS クッション付きレーストングソックス 各330円

 「ダイソー(DAISO)」では、トングではなくバンドタイプのレースソックスとして販売。トレンドに敏感な10代〜20代の若年層を中心に購入されており、30代以上の幅広い年代からも支持されているという。今季の足元のトレンドの中でも、100円で手軽に試せるという点が、若年層をはじめとするニーズにマッチ。ベーシックカラーに加えイエローやカーキなども用意し、色をアクセントにしてさまざまなコーディネートに挑戦できる点が強みだ。

DAISO サンダルソックス 各110円 

DAISO サンダルソックス 各110円 ※品揃えは店舗によって異なる場合あり

Image by: DAISO

 夏の長期化傾向にともない、サンダルを履く期間も伸びている。素肌の露出を抑える足元のレイヤリングは、季節の変わり目を含め、さまざまなファッションスタイルに馴染みそうだ。

最終更新日:

文・河合華子

Hanako Kawai

FASHIONSNAP 編集記者

大阪府出身。同志社大学卒業後、メーカーの商品企画&PR、編集プロダクションを経てレコオーランドに入社。学生時代、交換留学で滞在したパリでファッションウィークに出会い、ファッションエディターの仕事に関心を持つ。フランスのエスプリが息づくライフスタイルが理想。

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