ADVERTISING

インディペンデントマガジン「inch magazine」が駒沢公園に書店をオープン

橋本知佳子

 編集者の菅原祐樹が手掛けるインディペンデントマガジン「inch magazine」が、事務所兼書店「Park Books」を8月26日に東京・駒沢公園エリアにオープンする。

ADVERTISING

 inch magazineは2021年4月に創刊。コンセプトには「社会問題をカルチャーの視点で考える雑誌」を掲げる。創刊号は、コロナ禍に再燃したブラック・ライヴズ・マター運動の映像を見て、ブラック・ミュージックなどを消費してきた日本人としてこの問題をどう考えるべきかをテーマに制作した。菅原は、2020年5月にアメリカ・ミネソタ州で発生したBLM運動のきっかけとなった、警察官によるジョージ・フロイドさんへの暴力のニュースをラッパーの仙人掌と見て、同氏から「しっかりこの問題を考える雑誌を作ってみては」と言われたことが後押しになったという。

 インディペンデントマガジンを運営しながらの店舗作りは、昨年ロンドンのペッカムで書店「BOOKS」を訪れたことがきっかけとなった。ペッカムは元々移民が多く住み、治安が悪いとされる地域だったが、昨今ロンドンの再開発の手が伸びており、“ヒップな街”としてイメージを刷新しつつあるという。ジェントリフィケーション(都市の高級化)が進む中で、BOOKSでは1冊5ポンド程度(約1000円)の手頃な価格で古書を販売する開けた場作りを行っている。「客足が絶えず、知識や情報、雰囲気を含めて、都市で人々が少し安心できるような場を共有していく姿勢に感銘を受けました」と菅原。本を売るだけではなく、生活に根付いた場所は現代のどこの国でも必要だという気づきを得たという。また、近年国内でも書店を開くことで「場作り」をしている編集者が増えていることからも影響を受け、「チェーン店が増え再開発が著しく東京でも、アナキズムな場所を作りたいと考えた」と話す。

 店舗名「Park Books」は、店舗の立地が駒沢公園からほど近いことに由来。都市の公園のように、さまざまな人が集まって情報を共有できるコモンズ的な空間を目指す。店頭では、人文書をはじめ、カルチャーやアート関連の新刊、古書、ZINE、レコード、カセットテープを取り扱う。このほか、海外のインディペンデント雑誌など、新しい視点を与えてくれる本や雑誌、ZINEを販売する予定だ。「インディペンデントな雑誌を作る身としても、自分で作って売る、友人たちが作る出版物やグッズなどを販売する場所にもしたい」(菅原)。

Image by: Park Books

アートディレクターの坂脇慶が手掛けた「Park Books」のオリジナルロゴバッグ

最終更新日:

◾️Park Books
オープン日:2026年8月26日(木)
所在地:世田谷区駒沢4-18-13
営業時間:15:00〜21:00 
定休日:月・火
Instagram

文・橋本知佳子

Chikako Hashimoto

FASHIONSNAP 編集記者

東京都出身。映画「下妻物語」、雑誌「装苑」「Zipper」の影響でファッションやものづくりに関心を持ち、武蔵野美術大学でテキスタイルを専攻。大手印刷会社の企画職を経て、2023年に株式会社レコオーランドに入社。ファッション小物・アクセサリー、繊維企業を中心に取材。

1
2

Image by: Park Books

3

Image by: Park Books

4

Image by: Park Books

ADVERTISING

現在の人気記事

NEWS LETTERニュースレター

人気のお買いモノ記事

公式SNSアカウント