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「アークテリクス」が循環型プロジェクト「システム・ゼロ」始動 第1弾はシェルジャケット

五十君花実

「スペーロ SV ジャケット」画像

アークテリクスの循環型第1弾製品となる「スペーロ SV ジャケット」

Image by: FASHIONSNAP

「スペーロ SV ジャケット」画像

アークテリクスの循環型第1弾製品となる「スペーロ SV ジャケット」

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「スペーロ SV ジャケット」画像

アークテリクスの循環型第1弾製品となる「スペーロ SV ジャケット」

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 アメアスポーツジャパンが運営するアウトドアブランド「アークテリクス(ARC’TERYX)」が、循環型モデルを目指した新たなものづくりのフレームワーク「システム・ゼロ(System 0)」を立ち上げた。循環型の第1弾プロダクトとして、ブランドを象徴するアイテムのハードシェルジャケットで「スペーロ SV ジャケット(Sperro SV Jacket)」を開発。9月4日にグローバルで一斉発売し、国内ではアークテリクス ブランドストアおよび公式オンラインストアで取り扱う。2027年春夏シーズン以降は、システム・ゼロのもとで開発する製品を順次拡大していく。

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製品寿命を終えたら回収、ケミカルリサイクル

 システム・ゼロは、「製品の設計、製造、使用、修理、そして最終的な再生のあり方を根本から見直す」ためのフレームワーク。アークテリクスはこれまでも、環境負荷の低い素材の採用や、耐久性と修理のしやすさを考慮した設計、製品のケア・修理サービスなどに取り組んできた。システム・ゼロではさらに、製品寿命を終えたアイテムを回収し、一部の資材などを取り除いた上でケミカルリサイクルにつなげる。

アークテリクスが掲げる循環型モデルのイメージ図

アークテリクスが掲げる循環型モデルのイメージ図。右側のサークルがReBIRDと呼ぶケアや修理の既存プラットフォーム、左側のサークルが今回立ち上げたSystem 0

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 スペーロ SV ジャケットの開発でカギとなったのが、再生ナイロン糸「エコニール(ECONYL)」で知られるイタリアの繊維メーカー、アクアフィル(Aquafil)と、防水透湿素材「ゴアテックス(GORE-TEX)」との協業だ。3層構造のシェルジャケットの表地と裏地には、魚網やカーペットなどのナイロン廃棄物を原料とするエコニールを使用。表地と裏地の間に挟む防水透湿膜には、ゴアテックスによるフッ素フリーのePEメンブレンを採用した。製品寿命を迎えた後は、ファスナーや袖口など一部のパーツを取り除き、ケミカルリサイクルによってナイロンとメンブレンを分離。ナイロンは再びエコニールへと再生する。

「スペーロ SV ジャケット」

「スペーロ SV ジャケット」。ファスナーなどでより修理しやすい構造を採用した

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 循環型のものづくりを始める上で、Tシャツやフリースなど比較的リサイクルしやすいアイテムから着手する選択肢もある。しかしアークテリクスは、あえて複雑な構造を持つハードシェルを第1弾アイテムに選んだ。「アークテリクスとして、まず機能性の高いアイテムから始めるべきだと考えた」と高木賢アメアスポーツジャパン アークテリクス カントリーダイレクター。ゴアテックスのシェルジャケットで循環型モデルを構築し、その知見をほかの製品にも広げていく狙い。「会社として循環型へ大きくシフトする。春夏・秋冬にそれぞれ300〜400型を販売するアパレルの中で、2027年春夏以降、循環型の製品レンジを増やしていく」と林克洋 同ブランドマネージャーは話す。

価格は19万8000円、既存モデルの1.3倍

 スペーロ SV ジャケットは、登山やアイスクライミング、バックカントリースキーなど、マルチスポーツ対応のハードシェル。アークテリクスが開発拠点を置くカナダ・バンクーバーの山岳捜索救助隊など、プロユーザーの協力を得て徹底的なテストを実施し、「サステナビリティと妥協のない機能性を両立した」。また、これまでの修理サービスで蓄積してきた故障しやすい部位のデータを設計段階から反映。ファスナー部分をはじめ、従来以上に修理しやすい構造を取り入れた。メンズは「Blaze / Dk Blaze」「Vitality / Black Sapphire」「Cloud / Black」の全3色、ウィメンズは「Kasumi / Moonstone AC」「Renegade / Dk Renegade」の全2色を展開する。

アークテリクスの修理やケアの実例

アークテリクスでは、ReBIRDと呼ぶプラットフォームで修理やケアサービスを提供している

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 価格は19万8000円。既存のゴアテックス使用シェルジャケットの最上位モデル「アルファ SV ジャケット」(15万1800円)と比べて約3割高い設定となる。「今後はより手に取りやすい価格の製品も含めて、循環型を広げていく」(高木ディレクター)考え。

 スペーロ SV ジャケットの発売に合わせて、9月4日から6日まで、アークテリクス 池袋ブランドストアでは特別イベントを開催する。ハードシェル製品の購入者に数量限定のオリジナルフォーンスリングを配付すると共に、ノベルティアイテムのヒートスタンプによるカスタマイズや予約制のワークショップ、特別展示などを実施。ブランド会員限定のローンチイベントも行う。

最終更新日:

◾️アークテリクス:公式オンラインストア

文・五十君花実

Hanami Isogimi

FASHIONSNAP ディレクター

1983年愛知県出身、早稲田大学政治経済学部卒。繊研新聞記者、WWDJAPAN副編集長、編集委員を経て、25年10月から現職。山スキー、登山、ラン、SUPを愛するアウトドア派。ビジネスからクリエイション、ライフスタイルまで、多様な切り口でファッションを取材。音声、動画、コミュニティーなど、活字以外のアウトプットも模索中。

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「スペーロ SV ジャケット」画像

アークテリクスの循環型第1弾製品となる「スペーロ SV ジャケット」

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「スペーロ SV ジャケット」(19万8000円)

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「スペーロ SV ジャケット」(19万8000円)

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「スペーロ SV ジャケット」(19万8000円)

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「スペーロ SV ジャケット」(19万8000円)

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人物

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