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「グレースコンチネンタル」の3ラインが再編 若年層獲得に向けリブランディング

文・平原麻菜実

2026年秋冬コレクション展示会より

Image by: FASHIONSNAP

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 「グレースコンチネンタル(GRACE CONTINENTAL)」が、来年のブランド設立30周年に向けてリブランディングを実施した。2026年秋冬シーズンからディレクターとデザイナーチームを刷新し、これまで3つに分かれていた「グレースコンチネンタル」「グレースクラス」「ダイアグラム」のラインを再編。コンセプトも現代に合わせてアップデートし、新たな顧客層へのアプローチを強化する。

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 グレースコンチネンタルは、1997年にアイランド社が立ち上げた。インポートのセレクトショップとして代官山の1号店からスタートし、世界中を旅して見つけた素材や技術を着想源にしたオリジナルブランドも手掛ける。刺繍や華やかなグラフィックといったデザイン性が高いドレスを主軸とし、メインのグレースコンチネンタルのほか、最上級ラインのグレースクラス、カジュアルテイストのダイアグラムをラインナップ。同社は2009年にオンワードホールディングスに全株式を譲渡し、完全子会社となっている。

 今回のリブランディングは、時代の変化によるライフスタイルやニーズの変容を背景に実施し、ブランドのルーツである「旅」の概念を再定義。これまでは世界中を旅して得たインスピレーションをものづくりに反映してきたが、現代における旅を「女性自身の人生の旅」と捉え直し、人生の節目やターニングポイントに寄り添うブランドを目指すとした。また、これまでは各ラインで設けていたコンセプトを、全ライン共通の「WEAR YOUR JOURNEYS.」と設定した。

 新体制では、これまで流動的だった3ラインの監修を、同一のディレクターとチームデザイナーが全て担う方針に変更。また、グレースコンチネンタルとグレースクラスを姉妹ブランドとして共通のシーズンテーマの元でデザインし、ダイアグラムは新規顧客を見据えたエントリーラインの位置付けを強め、個別にテーマを設ける。

 リブランディング第1弾となる2026年秋冬シーズンは、グレースコンチネンタルとグレースクラスの共通テーマを「SOFT AWAKENING(静かな目覚め)」と設定。ブランドの新たな幕開けを、夜明けの光がゆっくりと地平線に触れ、静かに変化している様子に重ねた。グレースコンチネンタルでは、従来の強みとする刺繍やエスニックな柄物に加え、水面のプリントや水彩画のようなニュアンスタッチのグラフィックを取り入れたワンピース(6万3000円)やエレガントなレースを用いたスカート(6万円)が登場。グレースクラスは引き続きハイエンドなラインとして展開し、高品質な素材づかいはそのままに、モダンな女性像を提案する。キャメル混のウールコート(24万円)やムートン素材のショートジャケット(24万円)、ラグジュアリーメゾンでも採用されているフランスの老舗ツイードメーカー ジュール・トゥルニエ社のツイード素材を使ったジャケット(14万5000円)、スカート(5万4000円)などを揃える。両ラインの現在の顧客層は40〜50代のところ、30代後半の顧客も視野に入れ発信を強化。また、価格帯はより良いものづくりを追求し、いずれも約1割程度引き上げる。

 ダイアグラムでは、大人が楽しめるトレンドファッションを提案するカジュアルラインとして差別化を図る。ターゲット層を従来の30代〜40代から20代後半にも広げ、新規顧客の入り口となるブランドを目指す。価格帯はこれまでとほぼ同水準を維持し、将来的には価格を少し下げて、より若い世代が手に取りやすくすることも検討しているという。3wayで着用できる、ベロアと刺繍入りのチュール素材のレイヤードワンピース(5万8000円)や、フェイクレザーのブルゾン(5万8000円)、モヘヤのシャギーコート(7万9000円)などが揃う。

 そのほか、オケージョンなどに向けシーズンを問わずに着用できるセットアップやブラウス、ワンピースなどで構成するシリーズも新たにラインナップ。ミニマルでありながら素材にこだわり、基本的にセールを行わないベーシックなアイテムとして提案するという。

 商品展開の変更と並行して、SNSやオンラインで掲出するヴィジュアルを統一し、イメージ戦略の刷新にも着手。店舗内装やVMD、新たな出店先についても、順次リニューアルしていく計画としている。

最終更新日:

文・平原麻菜実

Manami Hirahara

FASHIONSNAP 編集記者

埼玉県出身。横浜国立大学教育人間科学部人間文化課程卒業後、レコオーランドに入社。国内若手ブランド、国内メーカー、百貨店などの担当を経て、2020年にビューティチームの立ち上げに携わる。ポッドキャストやシューティング、海外コスメレビュー、フレグランス、トップ取材など幅広い観点でファッションとビューティの親和性を探る企画を進行。2025年9月より再びファッションチームに所属。映画、お笑い、ドラマ、K-POP......エンタメ中毒で万年寝不足気味。ラジオはANN派。

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