
Image by: UN3D.
「アンスリード(UN3D.)」が、2027年春夏コレクションを発表した。ブランド設立10周年を経て、今シーズンから25歳の井上凜夏がデザイナーに就任。井上が手掛ける初のコレクションとして、これまでブランドが培ってきた構築的なデザインやフォルムを継承しながら、新たな素材やシルエットを取り入れた。
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井上は2023年に文化学園大学を卒業後、新卒で入社。伊勢丹新宿店で販売スタッフとして経験を積み、顧客と接する中で培ったマーケット感覚などを評価され、ブランド11年目の節目にデザイナーに抜擢された。自身も以前からアンスリードを愛用していたといい、「これまで続いてきたディテールをなくすことはせず、必要なものを残しながら、変えるものを変えていきたい」と話す。ブランドのコンセプトやターゲットは継承しながら、素材やシルエットなどに新たな要素を取り入れ、ものづくりの幅を広げていく考えだ。
デビューコレクションのテーマは「Invert」。次の20周年を見据え、11年目をこれまでの軌跡を折り返す地点と捉え、10年間で築いてきた構造を一度“反転”させることで新たな可能性を探った。アイテムには、表裏を裏返したようなデザインや、上下を逆転させたようなデザインを採用。従来のコレクションを振り返りながら、これまで多く用いてきた寒色に暖色を掛け合わせた柄を採用するなど新たな表現を取り入れた。

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素材使いにも変化を加えた。これまでポリエステルをはじめとする化学繊維を中心に使用してきたが、今シーズンは綿混のシャツ地やレースなどを新たに採用。シャツには柔らかな風合いを持たせることで抜け感を加えたほか、レースを用いたアイテムや、従来多かったオーバーサイズとは異なるジャストな丈感のアイテムも揃え、女性らしいシルエットを取り入れた。従来のアンスリードにはなかった質感や表情を取り入れることで、デザインの幅を広げていきたいと井上は話す。




綿混のシャツ地を使用したワンピース
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レースをあしらったトップス
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伊勢丹新宿店で販売スタッフとして顧客と向き合ってきた経験も、今回の服作りに反映した。全体を通して「着やすさ」と「軽さ」を意識し、これまで顧客から寄せられていた丈の長さやウエストのバランスといった声を踏まえてサイズ感を調整。デザインチームに小柄なメンバーがいることも生かし、身長の高い人だけではなく、小柄な人が着用した際にも美しく見える丈やシルエットを検討したという。加えて、ジムなどのアクティブな場面から日常まで着用できるアイテムを製作するなど、井上自身が今季気分だというスポーティな要素を、実用性と結びつけながらコレクションに落とし込んだ。




スポーティーなジャケットにはテーラードジャケットのディテールを融合
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井上は今後の展望について「ブランドの価値をもう一つ上げていきたい」と語る。その一環として、今シーズンから商品を「コレクションライン」「メインライン」「モデレットライン」の3軸に分ける試みを段階的にスタート。国内生地を取り入れるなどものづくりの質を高めるコレクションラインを軸に、従来の顧客に支持されてきたアイテムはメインラインで継続し、新たな顧客層に向けたアイテムはモデレットラインで提案することで、ブランド全体の幅を広げていくという。今後さらにラインごとの特色を明確にしながら、「コレクションブランドに近づけるようなものづくりを進めていきたい」と話した。
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