コニー2026年秋冬コレクションの展示会より
Image by: FASHIONSNAP

コニー2026年秋冬コレクションの展示会より
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つけ襟のようなファッション性の高いスタイや、生地と糸だけのシンプルな構造を採用した抱っこ紐などで知られる韓国発のベビー・キッズブランド「コニー(Konny)」。SNSを通じて国境を越え、韓国のみならず日本でも着実に支持を集め、2026年のグローバルの売り上げは前年比約21.5%増の1000億ウォン(約115億円)を見込む。好調の背景には、創業者のイム・イランCEOの徹底したユーザー視点の商品開発があった。
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「出産をすると女性は孤独」 母親目線のストーリーテリングでファン拡大
イランCEOがコニーを立ち上げたのは2017年。以前は“平凡なOL”だったが、とあるきっかけから夫婦そろって勤めていた企業を退職。ゼロの状態で育児に専念するなかで、首のヘルニアに悩まされたことから、コニーの製品1号である抱っこ紐の誕生につながった。



Image by: Konny
「コニー抱っこ紐 FLEX SoftBreeze」(7280円)は布でやさしく包み込む構造が特徴。世界有数のデザインアワードを受賞している。
コニーの抱っこ紐の特徴は、一体型スリングで装着が容易な点。乳児の体重を上半身全体に分散させ特定の箇所への負荷を最小限に抑えた独自設計を採用したことで、肩と腰への負担を軽減し、快適に着用することができる。スリング抱っこ紐としては世界で初めて動的強度テスト20kg基準を導入したほか、韓国・日本・米国・欧州といった国内外の安全認証をクリアするなど、安全性も追求。また、抱っこ紐として初めて世界3⼤デザインアワードを受賞するなど、デザイン面でも高い評価を獲得している。グローバル累積販売量は100万個を突破した。
創業から最初の3年間は実質的に抱っこ紐1種類のみでブランドを運営。広告費を大きく投入することもなく、インフルエンサーへのギフティング施策を行うことはほとんどなかった中、コニーを押し上げたのはSNS上での「リアルな口コミ」だった。
「当時は抱っこ紐しかなかったからこそ、開発の経緯や素材へのこだわりといったブランドストーリーを徹底的に発信し続けました。出産後の孤独を感じるお母さんたちがその思いに共感し、実際に使って良かった体験をもとに友人へのギフトとして贈ってくれたことで、コニーは広がっていったのです」(イランCEO)

現在は抱っこ紐をアレンジした「ヒップシート抱っこ紐(右)」(5980円)も展開
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イランCEO自身が母親であるという側面もブランド開発の強みになっている。のちに発売し、“10秒に1個売れる”と謳われるほどのベストセラーとなっている、360度回して使えるスタイも、よだれが止まらなかった次男の育児体験から誕生。実店舗を持たないD2Cだからこそ、ライブコマースなどを通じて消費者とのコミュニケーションを欠かさない。商品レビューも自身でくまなくチェックしているという徹底ぶりだ。
これらの取り組みからファンが拡大。リピート率は年々上昇し、現時点で45.8%と高い数字を記録しているという。




ベストセラーのスタイシリーズは100種類以上のカラーを展開
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日本市場のニーズにも応えるものづくり
利用者の声を反映した商品づくりを強みとするコニーは、主要市場である日本からのニーズにも積極的に耳を傾けている。大人が着せてあげる文化が一般的な韓国に対し、日本では「子どもが自分で着脱できること」が重視される傾向にある。伸縮性の高い素材で仕立てた定番の「イージーフィットパンツ」シリーズは、まさにそうした日本の育児環境に合わせて開発された商品だ。ジョガーパンツでは2026年秋冬シーズン、コーデュロイ素材が登場。ワンピースなど別アイテムでも同素材を採用し、兄弟間でもリンクコーディネートが楽しめる。




コーデュロイアイテム(左からワンピース 3980円、かぼちゃパンツ 1780円、リラックスジョガーパンツ 2980円)
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また、親子のリンクコーディネートへの需要が高いのも日本市場の特徴の一つ。今季はパジャマで同じデザインに仕上げた商品も登場している。このほか、2026年秋冬シーズンは日本の通園服ルールに対応するための裏起毛でないスウェットや、フードが付いていないアウターなども揃えた。

Image by: Konny
リスペクトするのは「ユニクロ」
これまで年平均約60%のペースで成長してきたというコニー。日本を含むグローバル120ヶ国の売上高のシェア率は全体に対して60%と高い水準だ。日本に続き、近年はアメリカにも進出。文化や国際情勢の違いからアメリカ市場の難しさに直面しつつも、「世界中の母親の生活を豊かにする」というミッションにブレはない。
日本でも手頃な価格でベビー・キッズ服を展開するブランドが増えてきているが、競合がひしめく中でイランCEOが手本でありリスペクトすべき存在として挙げるのは「ユニクロ(UNIQLO)」だという。「ユニクロは本当に良いものを作っている。私たちはまだ小さなブランドなので、ユニクロと正面から競合するようなレベルにあるとは思っていない」と前置きしながら、「コニーとして提供できる価値」を追求していく考え。具体的には「卓越した素材」「思慮深いディテール」「好みを問わないデザイン」「合理的な価格」という4つの指標を軸に、「ユニクロをも上回る高品質な素材価値を訴求できれば、お客さまは自ずと選んでくれる」と捉え、再購入率の高さも武器に独自のポジショニングで差別化を図っていくという。

イム・イランCEO
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取材こぼれ話:2人の息子を育てる母としての顔も持つイランCEO。多忙を極める生活の中で欠かせない習慣とは? ショートインタビューで聞いてみました。
Video by FASHIONSNAP
最終更新日:
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