

ヴィジュアルアーティスト Polina Osipovaの個展「Cosmologies at Play」が、ドイツ・ベルリンのNeun Kelcheにて開催中。

1998年チュヴァシ共和国チェボクサルに生まれ、2022年よりイギリスを拠点に活動するPolina Osipova。
女性たちに受け継がれてきた知恵を参照し、家族のアーカイブ写真などを用いてテキスタイル、彫刻、ウェアラブル・スカルプチャー、パフォーマンスアートを横断した制作を行う。
それらの作品群は本質的な繋がりを持ち、有機的な全体として機能しながら、デジタル時代からアナログ世界への扉を開く。



本展は、チュヴァシの宇宙観と、ソビエト連邦の遊び場の典型様式を対話させたインスタレーション。
宇宙開発競争が始まった50s半ば以降、国家標準に基づいた遊具が大量生産され、広大な距離に及ぶソ連全土に普及した。
Polinaの「遊び場」において、滑り台はロケットとなり、銀色の枠に囲まれた砂場は土星の形をとりながら1957年にソ連が打ち上げたスプートニク2号を彷彿とさせる。



それらは歴史的な視覚言語の引用である一方、彼女はテキスタイルや金属細工、写真による装飾によって、素材や表面を改変している。
青年期には周囲のチュヴァシ人の多くがロシア人を自認する環境にあり、サンクトペテルブルクへの移住後、チュヴァシのルーツが人種差別的な視線に結びつくことに気づいたPolina。
そうした経験から彼女はより意図的に、自身のチュヴァシ人としてのアイデンティティーを芸術活動の中心に据えるようになった。

同地の工芸技法、装飾、そして受け継がれてきた物語は彼女の作品において重要な参照点であり、ロケットや惑星といったなじみ深い形は、集団の記憶とアーティスト自身の記憶が織り交ざるオブジェとして立ち現れる。


遊具が動くたび、変化する秩序。
小さな宇宙に、語られるのを待つ未来の物語が存在する。
NEUN KELCHE
neunkelche.de
【Polina Osipova “Cosmologies at Play”】
DATE:10月24日(土)
※アポイント制
TIME:3:00pm〜7:00pm
PLACE:Neun Kelche
ADDRESS:Pasedagplatz 3-4, 13088, Berlin
WEBSITE:neunkelche.de/Cosmologies-at-Play
最終更新日:
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