最新の2026年春夏コレクションから、特に注目を集めたアイテムを総ざらい。マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)によって新風が吹き込まれた「シャネル(CHANEL)」のバッグ、「ディオール(Dior)」の印象的なシューズ、「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」のユニークなアクセサリー、そして「ノワール ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)」と「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」といった特別なコラボレーションのトピックも満載だ。いずれも来年2月および3月をめどに展開が予定されている。
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シグネチャーピースからトレンドを動かしそうな新定番まで、2026年春夏の空気をいち早く感じ取ることができる"マストチェック"なキーアイテムを、ウェア、バッグ、シューズ、アクセサリーのカテゴリーごとにピックアップ。
"マストチェック"アイテム・目次
ウェア編
「シャネル」×「シャルべ」のシャツ

Image by: ©Launchmetrics Spotlight
マチュー・ブレイジーによるデビューコレクションが大きな話題を呼んだシャネル。特に服好きの視線を集めたのは、フランスの老舗ブランド「シャルベ(Charvet)」が手掛けたシャツだ。

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このコラボレーションは、創業者のガブリエル・シャネルがシャルベの顧客だったことが背景にある。裾裏はチェーンで縁取り、ブランドらしいアイコンをしのばせながら形を保つ機能性を持ち合わせている。シャルベのフォントをシャネルにアレンジしたブランドロゴなど、遊び心も感じさせる逸品。
「ミュウミュウ」のエプロン

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女性の労働をテーマに掲げた「ミュウミュウ(MIU MIU)」。ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)は、家庭や仕事場で働くうえで欠かせないユニフォームであるエプロンをキーアイテムに据えた。レザー、キャンバス、コットンポプリンなどの実用的な素材をベースに、繊細な刺繍やレース、スタッズ、フリルを重ねるなどバリエーション豊かに提案。

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エプロンのデザインも花柄のクロスタイプからスモック、ワンピースタイプまで多彩。首まわりにはたっぷりとネックレスやスカーフをあしらい、自由なスタイリングが光った。トレンドを牽引し続けているミュウミュウの新たなエプロンスタイルが、ストリートにも浸透する予感。
「ドルチェ&ガッバーナ」のパジャマ

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全ルックにパジャマを用いた「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)」。パーソナルなデイリーウェアを、ブランドならではのセンシュアルなムードと遊び心を添えてモダンに再解釈。ビジューや刺繍などの装飾が、華やかに彩った。

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異なるパジャマをレイヤードしたり、ランジェリーを覗かせたり、透ける素材でドレッシーに昇華させるなど、スタイリングの幅広さは圧巻。来シーズンに向けた着こなしのヒントになりそう。
「ヨウジヤマモト」のアルマーニ追悼ドレス

Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)

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山本耀司と、惜しまれつつこの世を去ったジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)。二人の巨匠の深いつながり、互いをリスペクトしあっていたことが感じ取れる2体が、「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」のショーに登場した。

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黒のロングドレス2体のうち、1体目には「造形 告別 慟哭」の書、2体目にはアルマーニが山本に宛てた「Dear Mr. Yamamoto」で始まる手紙がプリントされ、いずれも背面にモデルのフォトプリントを配した。この手紙は、アルマーニが9月28日にミラノのブレラ美術館で開かれたショーへの招待状である。追悼の意をたたえた2体のドレスが、静かに観客の胸を打った。
バッグ編
「ジル サンダー」のハンドバッグ

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新クリエイティブディレクターのシモーネ・ヴェロッティ(Simone Bellotti)による「ジル サンダー(JIL SANDER)」のデビューコレクションは、創業デザイナーが築いたミニマルでクラシカルなテーラリングに回帰しながらモダンなエッセンスを融合。削ぎ落としたデザインでありながら実用的なバッグからも、現代のジル サンダー像を感じ取ることができる。




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卵のような丸みを帯びたシルエットの新作バッグ「ピボット(Pivot)」が登場したほか、アーカイヴを再解釈したハンドバッグなど、モノトーンから鮮やかなカラーまで豊富に提案された。
「シャネル」の2.55バッグ

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ガブリエル・シャネルが1955年に生み出したハンドバッグ「2.55」は、キルティングステッチやチェーンストラップといったメゾンの象徴的なディテールが散りばめられている。マチューによる新生シャネルでは、あえて使い古されたような加工を施すことで、何世代にもわたって受け継がれてきた愛着感を表現。フラップ部分にワイヤーをあしらい、ライニングが見えるようなデザインに落とし込んだ。
「アンリアレイジ」のぬいぐるみバッグ

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生命の可視化をテーマに"まるで生きているような"コレクションを披露した「アンリアレイジ(ANREALAGE)」で目を引いたのは、ユカイ工学(Yukai Engineering)と開発したふわふわもこもこのぬいぐるみバッグ。撫でるとしっぽがふわりと揺れる仕組みで、まるで本物のペットを抱いているよう。クッション型セラピーロボット「Qoobo」の技術を応用して実現したもので、持つだけで癒しを与えてくれる。

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シューズ編
「ディオール」のパンプス

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ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)によって生まれ変わった「ディオール(Dior)」は、アクセサリーもジョナサンならではの独創性にあふれていた。シューズのバリエーションが広がり、ウサギの耳モチーフを添えた愛らしいパンプスや、ドラマティックなバラをあしらったミュールといったアイコニックなピースが登場。創設者ムッシュ ディオールが手掛けていた1953年から63年にかけてシューズデザインを担っていたロジェ・ヴィヴィエ(Roger Vivier)のアーカイヴに着想したもの。

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シューズのデザイン・ディレクターには、ジョナサンが手掛けていた「ロエベ(LOEWE)」でもタッグを組んだニーナ・クリステン(Nina Christen)を起用しており、新たなアイコンシューズが続々と生まれそうだ。
「ロエベ」のシューズ

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元「プロエンザ スクーラー(Proenza Schouler)」のジャック・マッコロー(Jack McCollough)とラザロ・ヘルナンデス(Lazaro Hernandez)による新生「ロエベ(LOEWE)」は、アクセサリーが充実。新たな名品になりそうなバッグやシューズが登場している。シューズで押さえておきたいのは、カラフルなソックスと組み合わせたクリアパンプス。鮮やかな色使いでモダンに再解釈されたスポーティーなスタイルを印象付けた。日本の折り紙に着想した"オリガミ パンプス"も見逃せない。

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「ノワール ケイ ニノミヤ」×「ジミー チュウ」

Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)

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「ノワール ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)」は今季、さまざまな素材やシェイプの星モチーフをコレクションに取り入れた。足元を彩ったのは、「ジミーチュウ(JIMMY CHOO)」とのコラボレーションシューズ。アイコニックなスタースタッズのシューズに加えて、クリアヒールにラインストーンをあしらったシューズ、ジミーチュウのドロップヒールを施した厚底ローファーなど多彩なラインナップ。ほかにもハーネスやバッグも登場し、発売は2026年2月ごろを予定している。
「シモーンロシャ」×「クロックス」

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「シモーン・ロシャ(Simone Rocha)」のコレクションでは、第4弾となる「クロックス(CROCS)」とのコラボレーションシューズが披露された。人気コラボの新作「バレリーナ プラットフォーム」は、「サイレン クロッグ」から着想を得て制作。ビジューのデコレーションやアウトソールのリボンなど、シモーンのロマンティックな世界観が詰まった一足となっている。
「ジュンヤ ワタナベ」×「ニューバランス」

Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)
"アートピースのような服を作る"ことを試みた「ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)」。過去にもコラボしている「ニューバランス(New Balance)」の新作として、ミニマルなシューズがランウェイに登場した。アッパーにスムースレザーを使用し、ドローコードで調整するラバーソールスニーカーで、ホワイトとブラックが展開される。
アクセサリー編
「セリーヌ」のスカーフ

Image by: FASHIONSNAP

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新生「セリーヌ(CELINE)」の注目アイテムはスカーフ。アーカイヴや新たにデザインされたシルクスカーフが、ランウェイルックを彩った。アクセサリーとしての提案にとどまらず、パネル状につなぎ合わせてトップスやスカートにアレンジしたり、コートのライナーにアクセントして取り入れたりとアイデア満載。カラフルで象徴的なアイテムを、自由な感性で取り入れたい。
スカーフは、新アーティスティック・ディレクター マイケル・ライダー(Michael Rider)によるデビューシーズンである2026年スプリングコレクションのキーアイテムとして、一足早く店頭展開中。シルクを使用したさまざまなアイテムもチェックしたい。
「メゾン マルジェラ」のマウスピース

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グレン・マーティンス(Glenn Martens)による初の「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」で視線を集めたのは、モデルが着用していたマウスピース。モデルは全員口を開いたまま「4本の白いステッチ」の統一的な表情でランウェイに登場した。"アノニミティ(匿名性)"を探求し続けるメゾンのコンセプトを表現したという。パリで開催された展示会では、リングやブレスレットとともにジュエリーケースに並び、新たなアクセサリーの提案として印象付けた。

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