Fashion インタビュー・対談

【インタビュー】世界に挑むクリスチャン ダダ、M&Aを経てパリコレに

森川マサノリ
森川マサノリ
Image by: Fashionsnap.com

 デザイナー森川マサノリが手がける「CHRISTIAN DADA(クリスチャン ダダ)」がパリコレクションに進出する。シンガポールの企業D'Leagueグループに51%の株式を売却し、傘下企業となることで資金を調達。国内ブランドの初参加は「kolor(カラー)」以来となり、2015年春夏シーズンにショー形式でメンズコレクションを発表する。本格的な海外展開に乗り出す29歳の若きデザイナー森川マサノリが考えるこれからのCHRISTIAN DADAを聞いた。

 

■パリコレデビューで世界へ

―2015年春夏コレクションでパリデビューしました。

 現地PRなどの契約はまだですが、6月の2015年春夏メンズコレクションから公式スケジュールで発表する予定です。ウィメンズに関しては9月のパリから本格的に立ち上げ、展示会形式で発表します。

―なぜパリコレに参加を?

 マーケットの拡大ももちろんそうですが、ブランド価値向上の部分が大きいです。あと、みなさんにはきっと笑われるかもしれませんが、単純にパリという第一戦で戦って「CHRISTIAN DADA」という名前を世界に刻みたいだけなんです。そんな子供みたいに馬鹿げたことなんですよ。でも僕は本気でそう思っていますし、そうするつもりです。

 現在のファッション業界は未来がないなどのネガティブな意見が多く、せーの代表取締役社長の石川涼さんが「ファッションは終わる」と語っていたりします。僕もその意見には同意なのですが、一方でファッションの可能性を信じている人がデザイナーをしなければいけないとも思っています。そしてデザイナーである以上、未来を作らなければいけない。10代の頃見ていたファッションの未来は明るかったので、僕も若い人が夢を見られる前例を作っていきたいです。

―「Charles Anastase(シャルル アナスタス)」で経験を積んだこともあり、ロンドンで発表すると思っていました。

 当初はロンドンも視野に入れていましたが、現地視察を重ねた事と今回のD'LeagueとのM&Aを踏まえてパリコレに参加することにしました。パリでショーを行うには推薦が必要ではありますが、正直なところ資本さえあれば誰でも参入できます。ただ然るべき人に見てもらうには、お金だけではなく人脈などの武器も重要で、そういった部分でサポートしてもらえる人材がパリの方が多かった。ただショーをするにしても継続しなければ意味がないですし、そのためには先ほど言った資本が必要不可欠です。今回のM&Aを経てパリ進出、事業拡大するという事例が、国内ブランドの新しい事例として広まればいいなとも思っています。

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■シンガポール企業に株式を売却した理由

―D'Leagueとは?

 高級時計の「Richard Mille」やジュエリーブランド「BOUCHERON PARIS」などのアジアでのブランドマネージメントやリテイリング行っている企業です。今回「CHRISTIAN DADA」を傘下に収めますが、日本のブランドはもちろん、ファッションブランドを傘下に加える事も初めてになります。

―売却に至った経緯は?

 D'Leagueの代表の方からオファーを頂いたことがきっかけです。去年の9月頃から金額面の交渉などを進め、ようやく契約に至りました。他にも買収オファーを頂いていた企業もありましたが、D'Leagueはまるでファミリーのように僕やブランドのことを考えてくれたので、同じビジョンを持った企業と一緒に仕事がしたいと思いD'Leagueグループの傘下になることを決めました。


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