
季節の変わり目や花粉、乾燥などをきっかけに、これまで問題なかった化粧水がしみる、急に赤みやかゆみが出るといった“肌の不調”に悩む人は少なくありません。それが一時的なゆらぎなのか、慢性的な敏感肌なのかを見極められず、スキンケア選びに迷うケースも多いのが実情です。
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本記事では、大学病院や都内の皮膚科で診療経験を重ねてきた「新宿駅前IGA皮膚科クリニック」院長・伊賀那津子医師監修のもと、敏感肌とは何か、乾燥肌・ゆらぎ肌との違いを整理します。合わせて、自分の肌状態を見極めるセルフチェックまで深堀りします。
目次
敏感肌とゆらぎ肌の違いをチェック
敏感肌とは、通常では問題にならない程度の刺激にも、ヒリヒリ・かゆみ・赤みといった不快な反応が出やすい肌状態のことを指します。背景には、角層の水分量低下やセラミドなどバリア成分の乱れによる「バリア機能の低下」があると言われています。外部の刺激物質が肌内部に侵入しやすく、炎症反応が起きやすい状態といえます。

新宿駅前IGA皮膚科クリニック院長 伊賀医師
近年は、皮膚の知覚神経が過敏になっている側面にも注目が集まっています。見た目に赤みが出ていなくても「しみる」「ピリピリする」と感じる方も、敏感肌の範疇と考えられています。
「敏感肌」が体質的・慢性的に刺激への反応が続く状態であるのに対し、「ゆらぎ肌」は一時的に敏感さが増している状態。花粉や季節の変わり目、生活リズムの乱れ、スキンケア変更などが要因として考えられます。

新宿駅前IGA皮膚科クリニック院長 伊賀医師
普段は問題のない方でも、花粉のシーズンだけ赤みやかゆみが出る場合などは「一時的なゆらぎ肌」に当たります。適切にケアすれば元の状態に戻ることが多いのが特徴です。
敏感肌の原因を深掘り
敏感肌の原因は、先天的要因と後天的要因が存在。
先天的要因としては、アトピー素因などバリア関連遺伝子の変異による、角層バリアが生まれつき弱いケースがあります。また、乾燥肌体質の方は、もともと水分保持力や皮脂量が少ないため、敏感肌になりやすい傾向があります。
後天的な要因としては、過度な洗顔・クレンジング、強い界面活性剤の長期使用、ゴシゴシとした摩擦、ピーリング剤などの過剰使用が代表的です。

新宿駅前IGA皮膚科クリニック院長 伊賀医師
こうしたダメージが蓄積すると肌に慢性的な炎症が生じ、それによりバリア機能が壊れる悪循環に陥ることがあります。エアコンや紫外線、花粉・大気汚染などの環境ストレス、睡眠不足やホルモンバランスの変化も、同様に炎症やバリア機能の乱れを引き起こす要因として知られています。
見落とされがちなのが、「丁寧にケアしているつもりが摩擦を重ねている」パターン。コットンで何度も拭き取る、クレンジングを繰り返すといった習慣が、じわじわと炎症とバリア低下を招いていることがあります。
脂性肌の方も例外ではありません。脱脂力の強い洗顔の使いすぎによる「敏感+ニキビ」はよくあるケースですが、皮脂が過剰に多い状態もバリア機能の乱れにつながることが知られています。

新宿駅前IGA皮膚科クリニック院長 伊賀医師
乾燥しすぎても、皮脂が多すぎても、バリア機能は崩れてしまいます。敏感肌の予防と改善には、炎症を起こさない穏やかなケアを心がけながら、肌の水分と油分のバランスを整えることが根本的に重要なのです。
あなたの肌状態は?チェックリストで確認
自分が本当に敏感肌なのか、それとも一時的な「ゆらぎ肌」なのか迷う方は非常に多いと思います。痛みや痒みが常にあるような方は受診していただきたいですが、以下の項目で軽くセルフチェックもできるので参考にしてみてくださいね!
外部刺激
- 化粧水でピリピリとした刺激を感じることが多い
- 髪の毛が顔に触れたりマスクが擦れたりするだけで痒くなる
- 洗顔後にはすぐに保湿しないと肌が突っ張って痛い
- 紫外線に当たるとすぐに赤くなったり熱を持ったりしやすい
環境・体調
- 季節の変わり目に肌が荒れやすい
- 体調の変化がすぐに肌に出る
- 花粉の時期になると肌がムズムズして乾燥する
- エアコンが効いた部屋にいると肌が粉を吹くことがある
通常の肌の状態
- 肌が薄くなっている
- 常にどこかしらに赤みや小さい湿疹が出ている
- 子どもの頃にアトピー体質だった、あるいはアレルギーがある
全リストの中から当てはまるものが合計で、0〜2個の場合は基本的には健康な肌で、一時的なゆらぎの可能性があります。刺激の強いスキンケアを避け、保湿を意識することで落ち着く場合が多いでしょう。
3〜6個の場合は乾燥性敏感肌の状態に近い可能性があります。肌のバリア機能が低下し、水分が逃げやすくなることで外部刺激にも反応しやすくなります。
7個以上の場合は、バリア機能が大きく低下し炎症が起きやすい状態の可能性があります。症状が続く場合は皮膚科での相談も検討してください。

新宿駅前IGA皮膚科クリニック院長 伊賀医師
肌が敏感に傾いているときは、その時の肌状態に合わせて、刺激の少ないやさしいケアを選ぶことが大切です。丁寧にケアしているつもりでも、洗いすぎや摩擦、スキンケアの重ねすぎが負担になっていることも少なくありません。
一時的なゆらぎであれば、低刺激のスキンケアへ見直すことで落ち着くことも多い一方、赤みやかゆみが続く場合は炎症やバリア機能の低下が背景にあることもあります。症状が長引く場合は、早めに皮膚科で相談することをおすすめします。
最終更新日:
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