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【大解剖】発売までに知っておきたい、草花が咲き乱れる「アーデム×H&M」のすべて

 毎年恒例、H&Mデザイナーズコラボレーションの季節がやってきました。今年の協業ブランドに決定したのは「アーデム(ERDEM)」。日本ではまだ知る人ぞ知るブランドだけに、今回初めて耳にしたという人も少なくないのでは。でも今回のコラボは、独特のファンタジックな世界観で前評判は上々のようです。11月2日の発売を前に、先日ロサンゼルスで行われたデザイナーへのインタビューやグローバルローンチイベントから「ERDEM×H&M」の全貌を紐解きます。

 

アーデムってどんなブランド?

erdem-20140526_002-thumb-400xauto-722949.jpg アーデムは、デザイナーのアーデム・モラリオグル(Erdem Moralioglu)によって2005年に設立されたロンドンを拠点にするウィメンズブランドです。トルコ人の父親とイギリス人の母親を持ち、カナダのモントリオール生まれというマルチナショナルなバッググラウンドを持つデザイナー。今年一足先に発売となったユニクロのコラボ相手のJ.W. アンダーソンと並んで英国ファッションアワードの常連で、スタイルは違えど何かと共通点があります。

関連記事>>ユニクロとH&M、今秋の大型コラボは英国ブランド対決に

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「アーデム」2017年春夏コレクションより

 
 アーデムが発表するコレクションの特徴は、上品でフェミニン。花をモチーフにレースや刺繍、素材にはシルクなどを用いて手の込んだ繊細なデザインが多く、ドレスは10万円〜20万円ほどとハイクラス。でも、H&Mとの取り組みでは最も高額なアイテムでも3万4,999円なので、リーズナブルさはコラボならではですね。

H&M泣かせのコラボ相手

 ロサンゼルスで行われたイベント当日、H&Mのショールームでメディアインタビューに応じたアーデムは、コラボの取り組みを「双方にとって新しい経験だった」と振り返ります。自身初となるメンズウエアやバッグ、スニーカーをデザインしたことを踏まえて「これまで自分が経験したことのない側面の仕事を探求でき、メンズとウィメンズがどれほど互いに影響し合っているかを改めて知ることができました」と話し、メンズウエアの奥深さにハマった様子。これをきっかけに、自身のブランドでもメンズラインが加わる可能性もありそうな雰囲気でした。


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H&Mクリエーティブ・アドバイザーのアン・ソフィー・ヨハンソンとアーデム・モラリオグル


erdeminterview_003.jpg 「自分にとってファッションが『permanent=永続的』であることが重要で、ファストファッションの概念には興味がありません」と言い切るように、今回の取り組みでもそのスタンスを貫いています。素材作りから装飾まで、全てにおいて細かい話し合いが持たれ、製造も自身のブランドで発注するスコットランドのウール工場や、イタリアの小さな工場とも仕事をしたそう。コラボに寄せる熱い想いが伝わりましたが、H&Mからするとこだわりが強い故に"デザインチーム泣かせ"のデザイナーだったのだとか。


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 H&Mのコラボでは近年、「バルマン(BALMAIN)」や「ケンゾー(KENZO)」といった個性派ブランドが続いていましたが、「アーデム」のトーンは少し異なります。落ち着いた色柄などは日本人好みと言ってもいいかもしれませんね。

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上:「バルマン」と「ケンゾー」過去2年のコラボのキャンペーンビジュアル
下:マイケル・プデルカが撮影した「アーデム」のキャンペーンビジュアル


 アーデム自身も「過去数年のコラボと比べると、少し落ち着いているでしょうね」と冷静に分析。一方で「パリのラファイエットの巨大なビルボードに、H&Mと自分の名前が並んでいるポスターの写真を友人が送ってきてくれた時はとても興奮しました」と嬉しそうに語る場面も。「名前が全く知られていないマーケットももちろんあると思いますが、街を行き交う人が自分の服を着ているのを見た時ほど、デザイナーにとっての最高の喜びの瞬間はないでしょう」と、発売を待ちわびている様子でした。

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